木が木材になるまで

木が木材になるまで

家具だけでなく、建築材料に使われたり燃料になるなど様々に用いられる木材。下図のように、森林で素材(丸太)を生産する川上、素材を製材品に加工する川中を経て、川下の木材消費者に届けられます。森で茂っている木々の状態から、どのような過程を経て私たちが目にする木材の形となるのか、川上〜川下への流れを大まかにつかんでいきます。

    

 

木材流通・販売の概観

出典

令和元年度 森林・林業白書  |  林野庁

第1部 第4章 第2節 木材産業の動向(1)

最終閲覧日:2021年2月6日

 

 

木の伐採

森林で木々が伐採されます。木々の成長速度は極めてゆっくりで、一般的に使用される程度まで大きくなるのに、建築材にも多用される杉など針葉樹は40〜50年、家具にも使われている広葉樹は150〜200年ほどかかるといいます。そんな年月をかけて成長した木々の主伐や、木々が密集することによる成長阻害を避けるため行う間伐などによって、丸太が生産されます。

 

 

伐採の様子
出典
最終閲覧日:2021年2月6日

 

  

原木の販売

伐採された素材は、原木市場で競りにかけて販売されます。もしくは、伐採を行った素材生産業者などが直接取引のある製材所へ送ったり、商社などの販売業者を経由するなどして製材所へ送られます。家具に広く用いられる外国産の広葉樹なども、日本で製材などの加工を行う場合、海外で行われる原木市場にて買い付けを行ったり、外国の生産業者との契約の中で日本に輸入されています。これまでは、原木市場を経由する割合が多くを占めていましたが、近年は特に国産の木材において製材工場への直送が多くなってきています。また、国有林内の木販売では素材販売のほかに、樹木が山に生えている立木の状態で販売する方法もあります。

 

 

原木市場の販売(せり売り)の様子

出典

木材の供給  |  林野庁  最終閲覧日:2021年2月6日

 

 

製材(加工)

素材(丸太)は、製材用、合板用、燃料用など適材適所の用途が与えられ、それに応じた場所でそれぞれの形へと加工されていきます。

製材所では、柱や板など扱いやすい形へと加工されます。また、製材した木材は、水分を多く含んでいるとねじれや、歪み、曲がりの原因になるため、乾燥の工程を踏みます。屋外で木材を積み上げて自然乾燥する方法のほかに、温度をあげたり、風を当てるなどを行う人工の乾燥機にかける方法があります。

製材して使うには優れないと判断された素材や、加工の途中段階で発生した樹皮や背板、のこ屑などは、合板木質ボード木質チップなどへと加工されます。

 

 

加工したラミナ

出典

木材の供給  |  林野庁  最終閲覧日:2021年2月6日

 

 

製品の販売

その後、製品となった木材は製品市場などで販売されます。

さらに、建築用材として使われるものはプレカット工場を経由して工務店などに渡されたり、チップ工場、製紙工場、発電発熱所など、それぞれが果たす目的の場所へと様々に送られるのです。

 

 

その木の樹種や、どのような業態でどのような形になるのかによっても様々ですが、木の成長、伐採、加工、乾燥など、とても長い時間を経ています。また、樹木が木材という形になって使用されるまでに、森林の管理者、伐採業者、製材所、問屋、プレカット工場、材木店など、多くの人が関わっていることがわかります。

長い時間と自然によってできた素材をもとにして、多くの人々の長年の努力で得た感覚や専門の知識などが活かされて、木材として成り立っているといえます。

  

 

 

 参考文献:林野庁WEBサイト(https://www.rinya.maff.go.jp/index.html)