ダイニングテーブルを彩るテーブルクロス

ダイニングテーブルを彩るテーブルクロス

食事でテーブルを囲んだり、季節の変わり目やライフイベントを一緒に楽しく過ごしたりするダイニングテーブル。

長く使うダイニングテーブルは、思い出が詰まり、時間が経つほど愛情深くなりますね。


だから、ずっと綺麗に使いたい。けど、汚れが心配だったり、特に小さなお子さんがいらっしゃるご家庭では、食事のときご飯や飲み物をこぼしたりしないか、気にされていると思います。


今回は、ダイニングテーブルを汚さず、食事の時間をより楽しくするテーブルウェアについてご紹介します。

 

テーブルクロスについて

まず、テーブルウェアとは、正式なコーズに用いられる食器類や磁器のディナーセットを中心に、カラトリー、グラス、テーブルクロスを含む器具の総称をいいます。

そのひとつにあるテーブルリネンは、テーブルにかける布の全体のことで、主にテーブルクロス、ナプキン、プレイスマット、テーブルランナーなどがあります。


雰囲気をガラッと変えるテーブルクロスについて深めていきましょう。

3枚重ねるテーブルクロス

テーブルクロスは3枚の布が重なっていることが多いです。

一番下に「アンダークロス」、テーブル全体を覆う「フルクロス」、その上にかけるひとまわり小さなものを「トップクロス」といいます。


アンダークロスには、2つ役割があります。

一つ目は、テーブルクロスが滑らないようにすること

二つ目は、食器やフォーク、ナイフなどの金属の食器がテーブルに当たった時の傷や音を防ぐことです。

 

シーンで変えるクロス

フルクロスはシーンによって、生地や色を変え、そのシーンに合わせたものを選びます。

格式の高いフォーマルなディナーでは、白い麻のテーブルクロスかダマスク織の綿を。

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セミフォーマルな場では、色のある無地な麻や綿、化学繊維のクロスも使われます。

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よりカジュアルな場では、色柄のあるクロスを敷くことで明るく楽しい雰囲気にすることできます。


自宅ですと、たとえば、

春や夏のさわやかな季節には、空や水辺を想像させるブルーのクロスにしたり、季節によって生地の素材や厚みを変えたりすると感じる温度が変わってきます。


また、トップクロスは、縁の部分にレースや額縁のような装飾があったり、生地が透けていたり、柄が個性的だったりして、一段と雰囲気を引き立ててくれる存在です。

 

テーブルランナーは、幅が約10㎝〜30㎝の細い布です。カジュアルな席で使われ、料理の他にキャンドル、花などを置くときに使用されます。

 

その他のテーブルクロス

テーブルクロスを敷くのは手間と感じる方には、プレイスマットがおすすめです。

ひとりひとりの食器をセットするための敷きもののことでです。

木製のトレーのようなものから、透明なもの、布のマットなど、素材や形の種類が多く、その日の気分やイベントなど、柔軟変えることができます。

カラトリーの絵が書いてあるマットに同じものを乗せて、だまし絵のようなコーディネートもクスッとしてしまう楽しさがあります。


実は、天然の無垢材はテーブルになっても息をしているのです。

なるべく一緒に時間を過ごしたいからこそ、そのままで使って欲しいというのが、わたしの願いでもあり、エゴでもあります。


マットやクロスにしてあげることで、木に呼吸をさせてあげてくださいね。



参考文献

インテリア産業協会(2013),『 インテリアコーディネーターハンドブック統合版 下』 公益社団法人インテリア産業協会

横瀬多美保(2019), 『テーブルコーディネートから始まる美しい暮らしのインテリア365日』 世界文化社