季節を感じること
私が今暮らす東京、特にショールームのある新宿は建物も高く、季節に応じて変化する自然が少ない人工の街。
日本には四季があって、一年を通しての気温差やそれによる風景の違いなどが大きく見られる地域ですが、それを目にする機会は特に少ないように感じています。
自然と距離のある環境で過ごす中で、より楽しみになったこと。
それは、季節の変化を色濃く受ける地域に居る皆とのやりとりです。
先日も、京都の実家にいる祖父からは「庭の梅が咲いてメジロが来ているよ」とガラケーで撮った写真が届き、京都北部にいる姉や滋賀にいる友達からは、雪景色が送られてきました。北海道で暮らす友達とのビデオ通話では、除雪後の氷化した地面で滑って尻餅をついたという話を聞きました。
テレビニュースで観ても、どこか遠い感覚で現実味が無いように感じますが、自分と関わりの深い人たちからの写真やエピソードは、すんなりと入ってきて腑に落ちます。家族や友達から、今私が感じ取れない風景や出来事を知らせてもらうことが、小さな楽しみとなっています。
写真などデータのやり取りや、ビデオ通話なども気軽にできる今。疲れるから嫌いだと思うこともありますが、離れた土地にいる人と様々な事物を共有できることが、とても楽しく感じています。