家具の選び方:木材について
無垢材か合板について、表面が綺麗であればどちらでも良いのではという意見がある事も知っています。
ある建築家の方が、建築物の素材を選ぶ時に守っているルールとして、外側の見えている部分の素材と見えない部分で使われている素材が同じものを使うという話をしていた。違うと嘘をついているような気がして、一部でもそういう素材を使うと、作り方を含め手を抜いた、二流品のような気がするという事が理由だった。説得力があった。
家具においてもそういう事なんだと思う。嘘がない家具。WELLの家具に使われいてる木材は、合法木材供給事業者が北米やロシア、国内より、長年の経験を元に仕入れた無垢材を使用しています。調べようと思えば、どこの誰が育てた木材かをトラッキングする事もできる。
何人もの手を介して国内に入ってきた木材をできるだけ無駄が出ないよう使い切るために、熟練の職人がどの部分をどのように木取りすれば良いかを気に掛けて加工している。
歳を重ねていく中、年々、効率性に絡めとられた物事ではなく、時間がかかっても嘘がなく丁寧な工程を経て作られた物事に囲まれる事に居心地の良さを感じるようになった。嘘のない食材、嘘の少ない服、DNAに寄り添い心地良い生き方をしている人。結局裏表なく付き合えるということが、長く付き合うために大切な要素なんだと思う。