夏の葡萄畑
個性は愛おしい。
梅雨入りする様子のない夏本番のような暑い日。
葡萄の葉っぱの剪定をお手伝いをしていて、葡萄の枝たちの成長が面白いなと思いました。
成長していくと重力に負けて折れそうなのに、よく見ると、ツルでワイヤーやご近所さんに掴まり、どこまでも伸びている。その姿は「倒れまい!」という生きる必死さと「倒すまい!」という助ける気持ちが、ツルの絡み具合から伝わってきます。中には、間違って自分に掴まっている、お茶目な子も。
行き先々で助け合っている素晴らしい協力プレイに、人間ながら感心してしまいました。
ただ、痛々しい姿も見られました。枝を掴まれた子は、ツルの跡が食い込んでいて「あぁ依存しすぎだぞ」「痛そうで可哀想じゃない」と同情してしまうほど。力の加減がわからなかったのか、苦しくても全然構わなかったのか、気持ちはわからないけれど、葡萄関係を育んでいるようでした。
伸び伸びと生きる姿が姪と甥と重なった、夏の葡萄畑。
Yuka.N