編み物
今年の春に、あるブランドのハンドニットをオーダーしました。オンラインでオーダーの後、職人さんが編んでくれるもの。半年ほど経った先日、オリジナルの素敵なデザインで、とっても綺麗な仕上がりのものが届きました。
とても嬉しくて、まだあまり寒くないのに喜んで使っていますが、届いた時思い浮かんだのは母と祖母の手でした。このハンドニットが、どう構成されているか理解できる祖母・母はどんな見方で見るのかなと考えました。
祖母と母、叔母も編み物ができます。糸が、棒針やかぎ針と手を介して、1枚の布状になっていくのは、昔から不思議でなりませんでした。
祖母は、編み物は独学で、洋裁は習いに行っていたと聞きます。母や叔母が幼かった頃のアルバムを見せてもらうと、いつもお手製の可愛らしいお洋服を着ています。
私は、かろうじてミシンは使えるけれど、編み物は全くわかりません。昔かぎ針編みをやりたいと、祖母に教えてもらったことがありましたが、すぐに諦めてしまいました。
自分で作らなくても、手軽な価格で買える服がある時代。
祖母にとっては服が作れることは当たり前だったけれど、今の当たり前ではない。でも、できない世界になったわけではないし、もちろんやっている人もいます。
完成した綺麗な服を着るのもいいけれど、自分で作れると、見える景色がまた違ってくるはずです。お正月には、二人に棒針あみを教えてもらいたいなと考えています。
今年は私も姉も実家から離れていますが、姉は祖母、私は母にセーターをお願いしました。二人はめんどくさいな〜と言いながらも、楽しんで編んでくれているようです。
性格上、祖母はぎゅっと目を詰めながら編んでいきます。先日見せてもらうと、やはりぎゅぎゅっと編んでいるので、模様がはっきりと出て綺麗です。でも、予定よりコンパクトなサイズ感で進んでいます。目が詰まって暖かく、体のラインが出るようなセーターになりそうです。
母は元々ゆるりとした目で編んでいくタイプです。私は、下に着込んでも大丈夫なようにゆったりと着たいため、さらに気持ち緩めに編んで欲しいなと伝えています。
また次会えた時、二人の性格も滲んだセーターを見せてもらうのがとっても楽しみです。