肘付きか肘なしか、ダイニングチェアの好み

肘付きか肘なしか、ダイニングチェアの好み

椅子を選ぶとき、座り心地はもちろん、リラックスできるかどうかもポイントになります。
作業や食事をする、1日の時間をダイニングで過ごすことになると、長時間座りながらも、集中する、リラックスするという、その時の姿勢や気持ちをすぐに変えられるアームチェアが個人的に好みです。アームがあるといいこと、気になることをご紹介いたします。


身体を休め、支えるアームの役割

TOPO CHAIR
TOPO CHAIR(アームチェア)


肘掛けは、腕を支えている肩の負担を減らすための休憩場所です。
人間工学では、両腕の重さは体重の16%程といわれています。たとえば、50kgの人だと片腕はおよそ4kg、70kgの人だと5kgあることになります。意外と重さがありますね。

作業をしているときは手をテーブルに置き、肩の負担が減りますが、同じ体勢が続くと筋肉の疲労・強張りで姿勢を悪くしてしまうこともあります。テーブルの他にも手元に置けるアームがあることで、身体を休めることができます。
背もたれに寄りかかり、リラックスしたいときや、お手紙を書くのに肘をつくときなど、座っていて少し体勢を変えたいときも、肘掛けが支えになってくれます。

日常多い立ったり座ったりする立ち上がり動作も、スムーズにしてくれます。
支えがない状態で立ち上がろうとするとき、股関節を曲げて前屈みになり、脚で踏ん張りながら体重をお尻から脚へ一気に移動しています。アームがあると、それを支えに腕も使うことができます。極端に掛かる体重を分散させ、負荷が減り、立ち上がり動作を助けてくれます。


物理的に気がかりなこと

ただ、アームがあることで椅子自体の幅が大きくなります。
椅子を出し入れするときには、椅子の奥行き以上の距離が必要になり、テーブル周辺のスペースを広くしなければなりません。
また、パーツが増えるため、重たくなる傾向もあります。お掃除や来客で持ち運ぶことが頻繁にあると、動かすのに手間を感じるかもしれません。


動きやすいシンプルなサイドチェア

TOPO Side CHAIR
TOPO CHAIR(サイドチェア)


肘掛けのあるアームチェアをおすすめしてきましたが、アームがなタイプは空間をスッキリ魅せてくれます。
椅子の幅は座面と同じくらいなので、隣同士の椅子に間隔が空きます。サイドにパーツがなく、身体を横に向けてキッチンと行き来したり、お手洗いに行くときに動きやすい椅子と言えます。



好みによって変わる椅子の選び方。のんびりと過ごすか、動くことが多いか。それぞれの暮らし方によって、肘掛けのないタイプ、あるいはアームが短いタイプなど、豊富なデザインの椅子があります。
実際の生活に落とし込んだときに見えてくる、ご自身の暮らしの風景を振り返りながら、楽しくお選びくださいませ。

Yuka.N