きれいな景色を味わう、豊かな食事
以前、金沢に行った時に絶品料理をいただいたので、ご紹介させてください。
金沢の絶品料理と聞くと、きっと「のどぐろのお寿司かな?」「意外とおでん?」「いやいや、カレーでしょ!」とか、地域の名物を想像されると思いますが、私が紹介したいのは、500円のかけそばです。
兼六園で食べた500円のかけそば
おそばは兼六園で食べたもので、国立工芸館から21世紀美術館に向かうのに車が通る道よりも少し静かなところを歩きたくて入りました。贅沢なお散歩です。
お昼ごろで小腹が空き、私の頭の中は、レストランやカフェが近くにあるか探すか?それとも21世紀美術館で食べるか?と、ご飯のことを考えながら歩いていました。お昼ご飯を決めるのも一苦労です。
兼六園をぶらぶらと歩いていると、池に面した小屋のような部屋を見つけました。
行きたい欲求に刈られ、向かってみると内橋亭という軽食屋がありました。ちなみに、池は「霞ヶ池」というそうです。兼六園のほぼ中央にあります。
ご飯のメニューは、親子丼、おろしそば、かけうどん、ざるそばなど、豪華とは言い難いものですが、まぁいいやと思い、500円のかけそばを注文しました。
部屋を案内していただき、8畳の和室が貸切り状態。窓は全開、柔らかい日差し、桜のピンクと青空の景色、心地よく吹く風。自然が広がる静かな場所で、500円のかけそばをいただきました。
それが、とてもおいしくて、幸せだったんです。
シンプルなかけそばなのに、少なくなる度になんか寂しくなるような、ずっと味わいたかったと思う時間でした。
豪華な食事も、もちろん幸せを感じられる時間ですが、味のこだわりよりも見える景色だったり、感じる気温だったり、景色が最高の調味料になる発見でした。
もし、どこかに行けないときは、広い公園に行ったり、窓の景色を見たり、身近な自然の景色を見ながら食べるご飯がだったり、ダイニングテーブルにお花を飾って、ちょこっと自然を増やしたり、小さな工夫で幸せな時間が増えるかもしれませんね。
Yuka.N