東京都が取り組む国産木材の魅力を伝える「木育」

東京都が取り組む国産木材の魅力を伝える「木育」

新宿区 リビングデザインセンターOZONEにある、国産木材の魅力発信拠点MOCTIONにぶらりと行ってきました。


国産の木材といえば、スギやヒノキなど。その「東京の木 多摩産材」を使ったオフィス家具や幼稚園の玩具を展示しています。(※)

東京都の4割は森林です。特に東京都多摩地域は約6割が人工林で樹齢50年以上のスギ・ヒノキなどが増えていること。スギは樹齢が30年過ぎると花粉の飛散量が増えることで花粉症の問題になっていたり、高齢の木は二酸化炭素の吸収量がどんどん低下していったりしていることなど、東京都の森林の現状や木に関する知識を発信しています。


家具の木材といえば、広葉樹。スギやヒノキは針葉樹で柔らかさがあるため、家具には硬く強度のある広葉樹が使われます。しかし、挽板を繊維方向が直行するように積み重ねて接着した「CTP」という技法を用いて、強度持たせたデスクやチェアなどがあり、新しい視点の家具に触れることができます。


また、木に触れて学ぶ「木育」を東京都でも取り組んでおり、保育士や保護者に向けた保育ナチュラリスト、木育インストラクターなどの木育に関する資格制度、園舎の家具や遊具、ウッドデッキに木材を使ったり、子供たちが丸太を切るワークショップを実施したりしています。


いろいろなことに触れて学ぶと、問題だと思っていたことが意外とそうではなかったり、早く知っていたらと思うこともあったり、長く大切に使いたいという想いが強くなったりします。

普段疑問に思わないモノや素材に対する新しい見方ができるようになるかもしれませんね。

 

※2021年4月時点

 

Yuka.N