空間にやさしく馴染む、丸テーブルの魅力と種類を紹介します[ 1 ]
やわらかい光の中で、安らげる景色を見ながらコーヒーでも飲んでゆっくりしたい……。
忙しい日々を過ごしていると、ふとそんなことを思う瞬間はありませんか?
外の景色は変えられないけど、室内空間は工夫次第によって安らげる空間を作ることはできます。
例えば、丸みのあるものには優しい印象を与えてくれて、。部屋のメイン家具ともいえるテーブルを丸いものに変えるだけでも印象はガラリと変化します。
今回は、丸テーブル(ラウンドテーブル)にスポットを当てて魅力に迫ります。
ラウンドテーブルならではの空間づくり
最近注目されているラウンドテーブル。円卓とも呼ばれます。角のあるテーブルに比べると圧迫感が軽減されて、柔らかい印象を与えます。
丸みのあるテーブルをリビングやダイニングに配置すれば、ふんわりとした居心地のよい空間を作れますよ。
リラックスした空間にできる
人は丸いものに安らぎを感じます。角ばったものを見ると脳は角を認識する必要があるからだそうです。
たとえば四角を見たとき、人は角が4つあることを認識しなくてはなりません。丸いものはそれがないため、ストレスを感じにくいそうです。ストレスを軽減したい方は、丸い家具でリラックス空間を作りましょう。
コミュニケーションがとりやすい
丸テーブルは、コミュニケーションがとりやすい構造をしています。角がないことで椅子をどこにでも置け、人同士の距離感をコントロールできます。
四角いテーブルの場合、前や両隣りの人は近くに感じますが、対角線上の人とは距離が生まれ、会話がしにくいですよね。丸テーブルの場合は、よほど大きくない限り等間隔になりますので、全員の顔が見渡せ、会話が弾みます。
使用人数の調整がしやすい
丸テーブルは、使用人数の調整がしやすいです。角テーブルの場合1辺に座れる人数が限られますが、丸テーブルの場合はそれがありません。
座る人が奇数でも等間隔に座れます。カフェなら他から椅子を持ってくることである程度の人数でお茶ができますよね。
よく来客があったり、日によって座る人数が変わったりするのであれば、大きめサイズを選んだり、普通サイズの丸テーブルに加え、天板サイズの調整ができる折りたたみテーブルをサブで用意しておきたいですね。
部屋を広く見せる
部屋を広く見せるためにあえて部屋の隅にものを置かないようにすると、余白がうまれ開放的に感じます。
丸テーブルは角がない部分に余白があるため、この空間こそが広く見せるポイントです。
四角いテーブルを部屋の隅にぴったりと付けてしまうと壁際に書類や物を積み重ねてしまい、空いたスペースで食事や作業をしてしまいがち。
しかし丸テーブルは壁に寄せられないため、そんな問題も起きにくくスッキリとした印象を継続できます。
憧れのデザイナーズ・名作丸テーブル
せっかく買うのだからみんながあまり持っていないデザインがほしい。そう思われる方もいることでしょう。
ここでは有名デザイナーが手がける名作の丸テーブルを紹介します。
Gueridon ~ゲリドン~
ジャン・プルーヴェはフランスのデザイナー・建築家・エンジニアで1949年にパリで「ゲリドン」を作成しました。
「ゲリドン」は、木製の3本脚が特徴の温かみを感じる丸テーブルです。
明るい色のオーク・暗い色のオーク・ウォールナットの3種類の木と2種類の天板から自由に選んで作ることができます。
Vitra ~ヴィトラ~
ヴィトラは1950年にスイスで創業した家具メーカー。ヴィトラの家具は工業製品でありながら、独創的・先見性・高品質で国際的に高い評価を受けています。
長く愛され、受け継がれてきた名作から現代の最新作まで、ヴィトラの豊富な種類の丸テーブルは世界中で使われ続けています。
Magis ~マジス~
マジスはイタリアを代表する家具ブランドです。
マジス=プラスチック素材のイメージもありますが、最近はアルミニウム・スチール・ウッドなど新しい素材にも挑戦しています。
その代表と言えるのが、コンスタンチン・グルチッチが手がけるクックー「ザ・ワイルドバンチ」シリーズの丸テーブルです。
ビーチ材のベースとポリプロピレンのジョイントで組み合わせられ、薄めの天板はラミネート板で構成されています。
「日常こそ優れたデザインを」をモットーに、世界70カ国へ配信されるその斬新な製品は世界で数々の賞を受賞していますよ。
Artek ~アルテック~
アルテックは1935年にアルヴァ・アアルトが仲間と4人で「家具を販売するだけでなく、展示会や啓蒙活動によってモダニズム文化を促進すること」を目的に立ち上げたフィンランドを代表する家具ブランドです。
機能性があり斬新かつ明快なデザインが豊富。
アルヴァ・アアルトが手がけた90Aテーブルは木製の円形で、シンプルなデザインが長年愛されています。
自然素材であるフィンランドのバーチ材を使った天板は耐久性に優れ、経年で味わいが出てくる一品です。
【参考サイト】
ローテーブルとハイテーブルどっちがいい?選びかたのポイントは?
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