《インテリアスタイル解説①》 シンプル編
インテリアスタイルの種類別に解説をし、それぞれのコーディネートの特徴や魅力をご紹介します。
これから、個人事務所や自宅オフィス、法人でのスペースを開設するにあたってなるべく造作する予算を抑え、お部屋に合わせた家具をカスタムしたいという方にお部屋を作るポイントやスタイリッシュなお部屋を作る方法を解説します。
ポイントを抑えれば家具などのコーディネートや空間デザインがしやすくなり、また個人オフィスやSOHOなどのオフィス環境が整うことで日頃の仕事や生活がまたひとつ楽しくなります。
「配色はどれくらいのバランスで配置したらいいんだろう」、「どのような素材の家具を選べばいいかわからない」など、家具の配色の割合や素材の選び方などもあわせて解説しております。
初めてインテリアコーディネートを創る方でも家具や小物が選びやすくなりますよ。ぜひ、参考にしていただきあなただけのインテリアコーディネートを仕上げてください。
心機一転トータルコーディネートしたい、現状のインテリアに課題を感じている、空間のムードを変えたいそんな思いを一緒に形にできればと思います。
それぞれのインテリアスタイルには特徴や魅力がたくさんあり、それらを参考にして自身のお部屋やオフィス、お店に活用してみてください。
おしゃれなモダンインテリアで魅力的なコーディネート
モダンインテリアは、現代的かつ現代的でおしゃれな印象があります。クールな印象やかっこよさや海外ドラマのようなイメージで、硬質な素材を使用しコーディネートしていくのが特徴的です。
無彩色で統一感を出し、アクセントカラーとして原色を使用することで、お部屋をワンランク上のインテリアに仕上げてくれるでしょう。
現代では天然素材もミックスし、インテリア全体の変化や渋みを持たせ「シンプルモダン」や「ナチュラルモダン」、「和モダン」といったお好みの質感を大切にしながらモダンスタイルを作っていくのもおすすめです。
モダンスタイルのお部屋を作っていくにはまず、硬質素材を使用し光沢感を取り入れていきましょう。硬質素材として代表的なものは、金属、アルミ、ガラスなどです。
硬質感を生かすことでシャープな印象にまとまります。
木材などの異素材を組み合わせることで、お部屋の雰囲気に新しさをプラスするのもおすすめです。
モダンテイストは、白・黒・グレーとモノトーン調のコーディネートが基準になってきます。ただし、白黒だけだと変化に乏しくなるため、差し色を加えるのがおすすめですよ。
モダンテイストは濃色ベースになるため、ビビッドカラーを差し色に加えることで、お部屋に入ったとき目を引く要素になり、部屋全体がおしゃれな雰囲気になります。
ただし、注意点として差し色は、1割にとどめておきましょう。
他にも白や黒だけをベースにするのではなく、ワインレッドやネイビーなどを使用するのもおすすめで、雰囲気が少し和らぐため、新しいテイストのモダンスタイルを楽しめるでしょう。
インテリアのデザインでは直線を基本とし、要所に曲線家具をお部屋の一部に取り入れるとおしゃれに見えます。
また、人工的な素材やアイテムを使用するのもポイント。
ペンダントライトやシャンデリアなど、すっきりしたデザインを選ぶと空間をより開放的に演出することができますよ。
モダンスタイルは、人工素材のイメージが強く、ダークブラウンなど落ち着いた色を使用することで部屋に馴染んでくれます。
ファブリック類は目が詰まった淡色の生地がおすすめ。
カーテンやラグもふんわりした素材を使用するよりダークカラーやレザーなどを使用するのがおしゃれに仕上がります。
ですが、あまりカッチリとした雰囲気より少し天然素材を組み合わせて「ナチュラルモダン」としてコーディネートすることも可能です。
コットンやウール、シルクなどを家具や素材に使用することで少し柔らかみが出るため、取り入れてみて、部屋のコーディネートに活かしててみてください。
家具の高さはなるべく圧迫感の少ない低めのスタイルを選びましょう。
テーブルなどにはロータイプの物を選び、収納引き出しなどがついていると機能的かつ掃除がしやすくなります。
丸テーブルなどを合わせても、直線的なソファとバランスを取ることでアクセントにもなりますよ。
注意としてはモダンテイストの多くのイメージは無機質な素材とシンプルなフォルムを想像する方が多いと思います。
素材は3種類程度に統一して作っていきましょう。
モダンスタイルでも異素材やデザインなどの組み合わせを変えることで「シンプルモダン」や「ナチュラルモダン」、「和モダン」などお好みの雰囲気や質感をベースに自分に合ったモダンスタイルが仕上がるとよいですね。
デザインを活かした家具でミッドセンチュリーモダンスタイルで魅力的なインテリアを創ろう
センチュリーモダンスタイルとはどういったものか、詳しくはわからない方も多いのではないでしょうか。
ミッドセンチュリーモダンスタイルは、20世紀中ごろに流行したデザインスタイルであり、現代のインテリアデザインにも多くの影響を与えており、シンプルでクリーンなラインやオーガニックな形状、そして自然素材を使用しているスタイルが特徴です。
ミッドセンチュリーモダンスタイルの魅力はそのシンプルさと洗練されたデザインにあります。
家具やアクセサリーなどは無駄な装飾をなくし、機能性と美しさを両立させ、ナチュラルな素材を使うことで心地よさや温かみを感じることができます。
ミッドセンチュリーモダンスタイルのカラーは落ち着いたトーンを基調としています。木材のナチュラルな色合いやモノトーンの配色を使用することで、シンプルかつ統一感のある空間を作り出すことができますよ。
具体的なインテリアアイテムとしてのおすすめは、アイコニックなデザインの家具や照明器具が挙げられます。
有名なデザイナーによるクラシックな家具やエッグチェア、ミッドセンチュリーランプなど独特の形状やディテールが魅力です。
さらに、ミッドセンチュリーモダンスタイルでは空間全体を通じて自然光を最大限に取り入れることも重要です。
大きな窓やガラスの壁を活用し、室内を明るく開放的な雰囲気に仕上げましょう。このスタイルは、モダンな空間を求める方やデザインの美しさにこだわる方にとって魅力的なインテリアとなるはずです。
ミッドセンチュリーモダンのインテリアを創っていく際にポイントとして3つご紹介します。
- アクセント家具等を配置する
- 遊び心を表現したカラーリング
- 自然を取り入れる
ひとつずつ解説していきますね。
アクセント家具等を配置する
ミッドセンチュリーモダンのデザインには、現代のアイテムと組み合わせても違和感がなく配置できるものが多くあります。
派手なカラーのアクセントチェアや大きなアート作品など、印象が強いアイテムなどを1つ部屋の中心に配置し、それを補完するようにインテリアを構成してみましょう。
遊び心を表現したカラーリング
クリエイティブな色彩の組み合わせで遊び心を表現してみましょう。
デザインの特徴としてシンプルでミニマムなアプローチになりますが白や黒、木目などのベーシックな色合いを重視して使用するなかで、ラグやアートなどアクセントとなる要素を取り入れると空間にポップさを演出することができます。
うるさくなりすぎないことを注意して、調和とバランスを重視しながら家具を配置、選択をしてみましょう。
自然を取り入れる
自然要素を室内に取り入れてみましょう。ミッドセンチュリーモダンは人工物と自然の融合が需要されるので、自然要素を取り入れることで空間に豊かさや柔らかさを演出する事ができます。
このスタイルの特徴を生かして魅力的なインテリアを作り上げてくださいね。
インダストリアルスタイルを活かし個性的な空間を演出してみましょう
インダストリアルスタイルとは、工務的、産業的という意味があり、鉄骨などをむき出しで使用したり、レンガで壁を作りヴィンテージスタイルやブルックリンスタイルに仕上げることをいいます。
個性的さが期待できるインテリアなのでお店のインテリアデザインやスペースに合わせて、自分で家具を加工などを行い家具をカスタムできるのが魅力的です。
重厚感があり、シンプルなのに存在感がある家具が特徴的。
インダストリアルスタイルの使用アイテムの特徴として、工場で使用されているような棚やロッカー、小物には空き缶などでペン立てを作り取り入れます。
テーブルやチェアなど基本的な組み合わせはリサイクルされた木材とアイアンデザインが使用されており、またアンティークなレザーソファを取り入れ高級感を演出することもできます。
ローテーブルでは車輪付きの台を使用するとまた雰囲気がでておすすめですよ。
照明のみインダストリアルデザインを取り入れると、程よく目立ちます。お部屋の雰囲気が、ガラッと変わるので取り入れやすいアイテムの1つです。
また、少し古めのデザインが人気でシェードがなく、電球のみのペンダントライトなどを使用すると雰囲気がでて人気です。
リビングは統一感が大事です。
アイアンスチールと木材の家具でまとめることで全体的に落ち着いた雰囲気を作りましょう。光沢感のあるレザー素材のローソファを使用することで、異なる素材との調和が生まれやすくなります。
なお、ヴィンテージ感のあるファブリックや小物を配置するのもおすすめです。無機質な雰囲気の中にも柔らかさが生まれ、より魅力的な空間にしあがりますよ。
ダイニングではカフェの様なおしゃれ感を演出しましょう。全体的に直線的なデザインの家具でまとめるのがポイント。チェアの座面は柔らかいファブリックを採用することで雰囲気や柔らかくなります。
テーブルとチェアの脚は、金属素材で統一するとスッキリし、自然素材を取り入れると目を引く効果もあるのでおすすめです。
また、木材の家具のみでまとめた際に、インダストリアルデザインを採用するとお店やカフェのような雰囲気に仕上がりますよ。
インダストリアルスタイルのインテリアは金属や銅鉄製の家具やヴィンテージ感を活かしたデザインを使用することで他の家具では出せない魅力があります。
ぜひ挑戦していただきたいインテリアの1つです。
スカンジナビアン/北欧スタイルを使用したお店創り
このスタイルはシンプルでありながらも温かみと心地よさを兼ね備えており、シンプルでモダンなデザインは空間に明るさと心地よさをもたらします。
そのため、お店や空間にいる人々がリラックスし心地よさを感じることができますよ。
例えば、カフェやレストランなど広々とした空間には、豊かな自然の光が差し込み居心地の良さを演出します。
明るい木のテーブルや椅子、シンプルな照明、ナチュラルな植物などが組み合わさり温かみのある空間が広がり、また、家具やインテリアアイテムのデザインもシンプルなもので統一することで北欧らしい美しさが感じられます。
スカンジナビアン/北欧スタイルは、個性的なアクセントやデザイン要素を取り入れることでも知られています。
たとえば、照明器具やカラフルなテキスタイル、北欧の伝統的な柄などを取り入れることで空間にユニークな魅力を演出できます。
これにより、個性的な空間が生まれ人々の興味を引きつけます。
グレーやホワイトなど穏やかな色を基調としており、機能的で天然素材を用いた温かみのあるミニマルなデザインを採用する事でスカンジナビアスタイルの基調になります。
壁の飾り棚やカウンターテーブルなどに木材を使用するのがおすすめ。アクセントカラーには黒やネイビー、赤、青など原色を配置するとモダンな雰囲気に仕上がりますよ。
スカンジナビアスタイルではシンプル、ミニマル、ナチュラルな家具が中心になることが多いため、あえて金属やプラスチックなどで創られたモダンなデザインの家具に変えることでまた違った雰囲気が演出できます。
壁や天井は白、キャビネットやテーブルなどはオーク材やアッシュ材などナチュラルカラーやアースカラーを使用する事が多いですが、モノトーンでまとめてシンプルモダンな雰囲気を作ると上質で癒しの空間に仕上がりおすすめですよ。
スカンジナビアスタイルはシンプルかつ清潔感のある優しい空間で日本の住宅にも合わせやすく人気のあるスタイルです。
好みや空間の目的によってスタイルは色々と変わっていきますが、和の雰囲気をとりいれつつ、美しさも追求したい方にはこれまでの内容を参考にスカンジナビアスタイルを上手に演出してみましょう。
日本+北欧。シンプルかつ機能美のジャパンディスタイル
和モダンスタイルという言葉は、聞き覚えがあるのではないでしょうか。
では、ジャパンディスタイルはありますか?
和モダンとジャパンディは、どちらも日本の伝統的なデザインをベースに作り上げられた様式です。しかし、アプローチ方法は異なり、よりシンプルなのはジャパンディスタイルといえます。
ジャパンディとは、ジャパンとスカンジナビアンが合わさった言葉です。つまり、北欧の様式をベースに日本テイストが合わさったもの。シンプルでありながら機能的で、温かみのあるデザインが特徴です。
木目など自然素材の特徴を活かしつつ、明るく開放的な空間を作り上げます。カラーもホワイトを基調に、明るめのグレーやパステルカラーがよく使われ、アクセントとして日本の落ち着いた色合いを採用しています。
一方和モダンは、伝統的な日本のデザインや要素(障子や畳など)を現代風にアレンジしたものが特徴です。カラーは、より日本の伝統的な色合いを重視しており、ジャパンディスタイルには持たないような重厚感のある空間を作り上げます。
ジャパンディスタイルは、シンプルで機能的な空間を作りたい方におすすめです。また、空間をまとめるには、茶系やベージュなどのアーストーンカラーを中心に家具を取り揃えるのが良いでしょう。
そして、必要最低限のアイテムのみでまとめることで、空間の美しさも映えます。
シンプルに過ごしたい、生活したいという方にとてもおすすめなスタイルです。
オフィスにもプライベートスタイルにもミニマリスト/シンプルスタイルを活かして効率アップ
ミニマリストのシンプルスタイルとは、機能や品質に重点を置き、モノを減らして快適な生活を追求するスタイルのことを指します。
これからご紹介する記事を参考にミニマリストで、シンプルなコーディネートを創ってみてください。
まず、ポイントとして色数を抑えることをおすすめします。
木材の素材に白を組み合わせることで清潔でナチュラルな部屋を演出したり、シルバーグレーを合わせたシックな部屋もコンクリート風にアレンジすることができます。
例えば、狭いお部屋を広く見せるためには、明るいカラーを統一することが有効です。
木製のインテリアを多く取り入れると温かみが加わり、シンプルでおしゃれな雰囲気になります。家具の数を減らすことで、限られたスペースでも広々とした印象を作り出せるので、ワンルームや小さなお部屋でも十分インテリアを作る事ができますよ。
また、ローソファを利用することで圧迫感を軽減し、上の空間に余白を作ることができるので部屋全体がスッキリと見える効果があります。
次に不要なものは思い切って処分しましょう。
溜まった雑誌や着なくなった服などを整理することで、スッキリとした空間を作ることができます。
また、使わない選択も重要です。
例えば、カウンターで食事をする場合は、ダイニングテーブルやチェアを処分することも考えられます。ネットでの動画観賞が多い場合は、テレビを処分してしまうなど、使わない選択をして物を処分することで、掃除が楽になり空間にも余裕が生まれますよ。
しかし、いきなりものを減らすことは難しいと思います。
その時は最初に収納スペースの半分ほどに物を減らしてみましょう。モノの管理がしやすくなりますよ。また、見た目をスッキリさせるためには、隠す収納を活用することをおすすめします。キッチンツールなどは戸棚の中に収納すると表はスッキリと物がないように見せる事ができます。
不思議とモノが少なくなると、今あるものを大切にする意識が高まります。
捨てるのではなく、自分に本当に必要なものを見極めることが重要で、自分に必要な物だけで生活することで、心地よい空間を作り出すことができますよ。
最後にインテリアを配置する際は、壁紙が一部見える部分を作り、圧迫感を避けるようにしましょう。
フラットなインテリアもおすすめです。
また、お客様に合わせたオーダーメイド家具を利用することも考慮してください。
片付けた部屋の状態は自然とおしゃれな空間を演出してくれるため、物が少なく、きれいな部屋だと仕事の効率が上がったり気持ちにも整理が付きやすくなります。
ぜひ試して頂きたいインテリアコーディネートの1つです。
まとめ
インテリアスタイルといっても様々あり、どのようなコンセプトで部屋づくりをしていくか、テイストをインスパイアしていくかなど、迷ってしまうことはあるでしょう。
大切にしてほしいのは、まとまり感です。
本記事で紹介したインテリアスタイルは、シンプルなテイストですので比較的理解しやすいものです。
最後まで読んだあなたには、きっと実現したい空間のイメージがあるかと思います。
自分の部屋やオフィス、お店のイメージに合わせてそれぞれの合ったコーディネートを創ってみてくださいね。
【参考サイト】
・モダンインテリアとは?5つのポイントとおすすめアイテム
https://www.low-ya.com/articles/12
・上質で洗練された空間になる「モダンスタイル」のつくり方
https://netshop.shimachu.co.jp/shop/e/estyle-modern/
・アメリカで愛され続ける「ミッドセンチュリーモダン」スタイルってなに?
https://hags-ec.com/column/interior-midcentury-modern-221107-q/
・インダストリアルスタイルについて
https://www.hapsent.com/view/page/industrial-style
・今さら聞けない「インダストリアル」スタイルのインテリアとは?実例8選
https://www.homes.co.jp/cont/living/living_00368/
スカンジナビアスタイル
・洗練された住まいに。北欧・スカンジナビアスタイルとは?
https://www.actus-renovation.com/magazine/article/481
・スカンジナビアデザインとは? 北欧デザインでおしゃれな住まいをつくろう
https://www.actus-renovation.com/magazine/article/503
・スカンジナビアスタイルで上質な癒しの空間を演出!
https://suma-e.net/2021/07/21/renovation-081/
ジャパンディスタイル
・人気のインテリアスタイル『ジャパンディ』でおしゃれな和室に
https://www.ikehikoshop.jp/blog/tatami/4542/
・和モダンと北欧をミックスしたジャパンディスタイルの魅力~インテリア実例付き~
https://aflat.asia/article/7703/index.html
・【注目のインテリア】北欧+和のジャパンディスタイルを知ろう!
https://www.covearth.co.jp/magazine/88034/
ミニマリスト/シンプルスタイル
・持たない&置かない。ミニマリストに学ぶ心地よいインテリア
https://kinarino.jp/cat3/43266
・ミニマリストに学ぶ!超絶シンプルなお部屋実例10を紹介します
https://www.sofastyle.jp/media/coordinate/dining/66505
・持ちすぎないのがおしゃれ!ミニマリストにおすすめのインテリアとは
https://www.estorage.co.jp/magazine/minimalist/