使い勝手とセンスを兼ね備えたオフィス家具選びと配置のヒント

使い勝手とセンスを兼ね備えたオフィス家具選びと配置のヒント

これから店舗やオフィスを立ち上げる方へ。


インテリアのコンセプト、イメージから使い勝手やセンスを兼ね備えた家具をどう選んでいいかわからないことはありませんか?


そんなお悩みに、家具の選び方や配置のコツ、カラーやインテリアコーディネートの考え方をまとめました。


家具選びや配置をきっちり行うことで、生産性の向上はもちろん、従業員の満足度もアップしますので、きっちりとリサーチして、コンセプトを固めてから買い揃えることをおすすめします。




おしゃれで使い勝手のよい家具の選び方


オフィスや飲食店などで、実際にお客様は家具に触れます。はじめての来訪でしたら、第一印象として残り続けます。


デザイン性だけで選んでしまうといざ他の家具と合わせたときにサイズや高さが合わないなんて失敗をしてしまうことも。


また、実用性だけで選んでしまうとオフィスや店舗の雰囲気に合わないこともありますので、デザイン性と実用性のバランスを見て家具を選んでいきましょう。


例えば、ゆったりとしたカフェの雰囲気であれば木製のテーブルやチェアを選ぶと温かみのある雰囲気に仕上がります。


しかし、ステンレスやガラスは汚れにくく水に強いメリットがありますが、重量感が出てしまったり、手入れに気を使わなければなりません。


また、家庭用家具と業務用家具は汚れにくさや頑丈さが変わってきます。


家庭用家具では使用頻度などが少なく、へたりや汚れが早いのに対し、業務用家具は使用頻度が高い分、汚れにくく頑丈という特徴があります。


長く利用できるものを選んだり、10年後の使用感を想像して選んでみるのも面白いですよ。革製品や木材であれば、色のくすみや使用感がまた違う雰囲気を作ってくれて楽しめます。


社員やお客様が触れる部分なのでストレスなく、リラックスできるような家具を選びたいですね。


イスに座った時に床に足が付くか、ゆったりと腰を掛けられるか、デスクとチェアの高さが合っているかなど、デザイン性と実用性のバランスを見ながら家具を選んでみましょう。




お客様が快適に過ごせる店舗インテリア


お客様が快適に過ごすために、お客様にどう過ごしてほしいのかイメージやコンセプトからインテリアを考えます。店舗イメージにあった商品を選び、カラーや印象、質感に注目しインテリアを作っていきましょう。


お客様が快適に過ごしやすいインテリアを作ることによって、何度も訪れたくなる店舗と思ってもらえるようになりリピータ率があがります。


インテリアを決めるにあたって照明や通気性、適度な温度なども快適さを追求する要素として必要になってきます。


また、お客様の邪魔にならない動線の確保、家具の色味や、家具の使用感などもバランスよく取り入れていきたいですね。店舗のコンセプトや雰囲気のイメージにもよりますが、いくつかインテリアの種類をご紹介します。



・ナチュラルテイスト

ナチュラルテイストの最大の特徴は、自然素材の使用です。木、石、麻、コットン、羊毛などの自然から取れる素材を活かすことで、空間に温かみと落ち着きをもたらします。


・モダン

モダンインテリアは、シンプルで機能性に富んでいるのが特徴です。白や黒、グレーなどのモノトーンカラーがメインで、スタイリッシュな印象を与えます。


・北欧風

北欧風インテリアは、日照時間の短い寒冷地域を少しでも快適に過ごすために、白を基調として温かみのあるファブリックを採用したデザインです。無駄を排除し、シンプル設計なのも、特徴的です。


・シンプルモダン

モダンインテリアの中でも、シンプルさと機能性を重視したインテリアです。直線的なフォルムが特徴的で、装飾や細部は控えめにし、照明が落とす影や光なども活用し、洗練された空間を演出します。


・インダストリアル

インダストリアルは、工業的な要素や生の質感を取り入れたデザインスタイルです。工業的な要素を美しさとして捉え、その質感や歴史を最大限に活かしたデザインが特徴的です。素材を活かすため、採用した素材そのものの質感が重要になります。


・昭和レトロ

昭和の時代背景やライフスタイル、文化を感じさせるデザインやアイテムを活かしたスタイルです。ノスタルジックな気分を味わいながら、昔ながらの温もりや心地よさを感じることができます。モスグリーンやマスタードカラー、オレンジなどのレトロなカラーが採用されます


・西海岸スタイル

西海岸スタイルは、日常生活の中で自然との一体感を持ち、リラックスした時間を過ごすことを重視したインテリアスタイルです。都市の忙しさから離れ、ビーチのような開放的で快適な空間を自宅で再現するのがこのスタイルの魅力です。


お客様が快適に過ごせるインテリアとして、カラーや質感も大切ですが通気性や動線、温度の管理なども考える必要があります。


店舗や客層によっては、求められる快適に過ごせる要素は変わってきますので、それぞれの店舗にあった要素をバランスよく取り入れて店舗インテリアを実現してみましょう。




おしゃれな雰囲気を作るインテリアコーディネート


おしゃれな雰囲気を作るコーディネートとして、インテリアカラーをご紹介します。


カラーは視覚的効果だけでなく人の心理的な効果もあるため、家具のカラーやトーンをうまく組み合わせたインテリアコーディネートをしてみましょう。


カラーとトーンのわかりやすい組み合わせとして、まとめやすいのは同系色。統一感では類似色、コントラスト重視になると反対色です。


床や天井、壁などのベースカラーを先に把握することによってメインカラー、アクセントカラーが決めやすくなりますね。


ベースカラーは約70%、メインカラーは約25%、アクセントカラーは5%が部屋全体を占めており、メインカラーに関しては最大3色で配置するのがおすすめです。


また、ディスプレイのコツとして、まずテーマを決めて雰囲気をまとめます。


その次に材質のバランスを取りましょう。ディスプレイを全てホワイトでまとめるのであれば、素材を木材のみでなく陶器など異素材のアイテムを並べることによりイキイキとした印象になります。


素材の種類を簡単に紹介します。


・木

あらゆる素材と相性がよいのでインテリアとしても取り入れやすい。樹木の種類によって、木肌が異なるのも特徴です。


・草

イグサ、ラタン、竹などの素材を指します。和風やアジアン風によく使用されています。


・紙

障子や壁紙。紙そのものの柔らかさや暗めのトーンで統一された部屋に使うと色の強さを緩和する効果があります。


・プラスチック

収納アイテムによく使用されています。発色のよいアクセントカラーに使うのがおすすめです。自然素材と組み合わせるとちぐはぐな印象になるので注意が必要です。


・布

カーテンやラグ、ソファなど幅広く使われる素材で、様々なインテリアと合わせやすいのが特徴です。


・皮革(人工皮革など)

高級感がでて木と合わせると重圧感が出て、金属と合わせると軽快感の演出が可能です。



また、空間ディスプレイとして「三角構成」があり、ものを並べる際に中心に背が高いものを配置し左右に背の小さいものを順に並べていく手法です。


三角構成を使用することによって収まりが良くみえスッキリとした印象になりますよ。


おしゃれな雰囲気を作るインテリアコーディネートとしてコンセプトやイメージを決めインテリアを決める事はもちろん、素材の組み合わせにも相性のよいもの、悪いものがあるので上手に組み合わせてコーディネートをしたいですね。


空間もコーディネートの一つになります。


今回ご紹介した三角構成以外にも色々な手法がありますので、どうしたらスッキリした空間になるか、おしゃれな空間が作れるか上手に空間コーディネートも取り入れてみましょう。




センスのよい家具配置のコツ


センスのよい家具配置のコツとして、部屋を広く見せたり、圧迫感をなくしたり、空間にメリハリをつけたりたくさんの家具配置の方法があります。


フォーカスポイントといって、部屋に入った際最初に目が付く場所を活用していきましょう。


暖炉やアートを置くことにより自然と部屋を広く見せる効果があり、また場所を1点に絞って家具を置くことにより空間にメリハリを作って過ごしやすくなりますね。


低い家具で圧迫感を無くしたレイアウトを作ると部屋全体をスッキリ見せる効果がありますがその際、視線が下にさがってしまいます。


その場合は、壁にアートなどを配置することによっておしゃれでバランスの取れたインテリアが作れます。


部屋が家具で埋め尽くされると圧迫感を感じ窮屈な印象になります。


部屋に明るい印象を与える余白の目安は床の3分の2程度を見せるのがおすすめ。シェルフなど背の高い家具は入り口付近に配置し圧迫感を取り除きましょう。


ワークスペースは窓際に寄せると部屋中央に空間ができスッキリとした印象になります。


部屋の真ん中にアクセントカラーや部屋の素材に合わせた椅子を取り入れ、インテリアとして飾るとおしゃれに演出できますよ。



オフィスでの家具配置のコツ


次はオフィスでの家具配置のコツをご紹介します。


オフィスでは必要なエリアを検討し、エリア間のスムーズな導線を考えましょう。


最近の流行は、社員同士のコミュニケーションを円滑にするため、フリーアドレス型で大型デスクにチェアを配置して使用することが多く解放感のある雰囲気が特徴です。


ミーティングルームでは気軽さを確保しつつ、プライバシーが確保された空間を作りましょう。


対面にソファを配置し、周りにパーテンションで区切られたファミレス型の家具レイアウトがおすすめです。観賞植物やアートをいれると癒し要素を取り入れる事ができ、リラックス効果が期待できます。



まとめ:使い勝手とセンスを兼ね備えたオフィス家具選びと配置で、効率的かつおしゃれなオフィスを作ろう


使い勝手とセンスを兼ね備えたオフィス家具選びと配置のヒントとして、まずデザイン性と実用性のバランスを重視することが大切です。


どちらかが欠けてしまうと思っていた雰囲気と違っていたり、家具の相性が悪いなど失敗してしまうこともあります。


また、家具の汚れにくさや強度など家庭用家具と業務用家具では変わってくるのでバランスの取れた家具を選ぶようにしましょう。快適に過ごせる店舗インテリアを決めるにあたっては、まずコンセプトや雰囲気を決める必要があります。


その次にカラーや質感のあるインテリアを作り、さらに動線や通気性、温度などもバランスよく取り入れて店舗インテリアを考えてみましょう。


おしゃれな雰囲気を作り出すインテリアコーディネートでは、カラーやトーンをうまく組み合わせたインテリアコーディネートがおすすめです。カラーは心理的効果もあり、色によって落ち着いたり高級感や清潔感などイメージを伝えやすいです。


また、使用する材質によっても相性がありますので、空間ディスプレイと組み合わせておしゃれな空間を作ってみましょう。


家具配置の方法によって、部屋を広く見せたり、圧迫感を軽減したり、空間にメリハリをつける事ができます。そのコツとして部屋に入って最初に目につくところにアートや暖炉を飾ったり、低い家具を配置してみましょう。


オフィスでの家具配置のコツとしては、エリア間のスムーズな導線を考えたり、パーテンションを立ててプライバシーが確保された空間を作りましょう。


観賞用植物などを利用してリラックスした雰囲気を作るのもおすすめですね。



店舗の雰囲気や客層、オフィスでの働き方はいろいろとあります。店舗やオフィスに合ったコンセプトやイメージから、今回のポイントを参考におしゃれで使い勝手の良い家具配置に取り組んでみてください。

 

 【参考サイト】

・インテリアの基礎知識 | 家具の選び方のポイント

https://livins.co.jp/howtochoose/interior.html

・飲食店の家具の選び方!大事なポイントと注意点を解説

https://www.kk-kinoshita.co.jp/column/how-to-choose-furniture-for-restaurants/

・店舗のインテリアはどう決める?デザインを決めるときのコツ

https://vakel.studio/column/store-interior-design/

・居心地の良い部屋を作る家具の配置とは?参考にしたい実例やコツを解説します 

https://onnela.asahi.co.jp/article/24700

・失敗しない飲食店の家具選び!椅子やテーブル選びに重要な3つのポイント

https://triiico.com/restaurant-furniture/

・テーブルの素材の選び方を知ろう

https://adal-online.shop/contents/table_material/

・【飲食店の方必見!】飲食店の客席レイアウトの基本とコツを解説

https://food-ranger.com/management/%E3%80%90%E9%A3%B2%E9%A3%9F%E5%BA%97%E3%81%AE%E6%96%B9%E5%BF%85%E8%A6%8B%EF%BC%81%E3%80%91%E9%A3%B2%E9%A3%9F%E5%BA%97%E3%81%AE%E5%AE%A2%E5%B8%AD%E3%83%AC%E3%82%A4%E3%82%A2%E3%82%A6%E3%83%88%E3%81%AE/

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