《インテリアスタイル解説②》 こだわり編 リゾート系インテリアスタイル

インテリアのデザインスタイルについて、今回、クラシック系、リゾート系、ナチュラル系のテイストに分けてご紹介します。

 

この記事では、リゾート系のインテリアスタイルをご案内。


今回は、リゾート系インテリアスタイルを「ホテルライクスタイル」「コースタルスタイル」「西海岸スタイル」の3種類に分類し、各スタイルの概要、特徴、ポイントについて解説し、それぞれのスタイルについて理解できるようにまとめました。

 

これから、お店やオフィスまたは個人オフィスなどを開く予定の方や心機一転ガラッと職場の雰囲気を変えたい方などは、ご参考にしてみてください。



ホテルライクスタイルとは?

リゾートやラグジュアリー、ブティックなど、自分の好みのテイストを取り入れながら、ホテルのようなスタイルを意識して仕上げていきます。

非日常的な雰囲気を味わえるだけでなく、リラックス効果が高まったり、お掃除がしやすいなどの機能面も充実します。


コーディネートをする上で、基本的なルールとしては「シンプル」にすること。しかし、統一感を出しすぎてしまうと単調で面白味がなくなるデメリットもあります。


そのため、ホテルライクスタイルの雰囲気を出すには、無垢材や大判タイル、アースカラーなど落ち着いた色で統一し、高級感や上品さを演出するのがおすすめです。

 

家具は必要最低限のもので構成し、スッキリとした印象を与えましょう。


ホテルライクスタイルの特徴

ホテルライクスタイルの特徴は、非日常的で高級感のある空間であることです。


生活感がなくシンプルで、統一感のある色使いや家具を使用し、照明でコーディネートするとまとまりやすいといえます。快適さと贅沢さを重視し、ラグジュアリーで上品な雰囲気やシックでモダンな雰囲気など、自分好みにカスタムをしていきましょう。


ベッドやソファ、寝具やクッションなどは、ふんわりとした肌触りを意識したり高級感のあるものを採用するとホテルのような雰囲気に仕上がりやすいといえます。ファブリックは上質なものが使用されていることが多いです。


カーテンやラグなどの素材は、上質な素材や柄を使うのがおすすめ。ベージュやグレー、アイボリー、オリーブなどの無地が良いですよ。

窓の大きさに関係なく、天井から床までのカーテンサイズを使用するとホテルのイメージに近づくかもしれません。


また、アートや観葉植物、お花を飾ったり、 アート作品や小物でアクセントを付けたりすることで、よりホテルのような雰囲気が出るでしょう。

ただし、ホテルライクスタイルはシンプルさがポイントなので、小物を使用する際にはバランスに注意する必要があります。



ホテルライクスタイルをつくるポイント

ホテルライクスタイルは高級感と快適さを重視したスタイルを演出することで、非日常的な雰囲気を再現します。


ホテルに入った時に感じるような特別感を表現するために、重視すべき4つのポイントとして


1.高級感/ラグジュアリー感

2.重厚感/シックさ

3.清潔感/クリーンさ・シンプルさ

4.統一感/全体のバランス


これらを重視し、インテリアを創っていきましょう。

 

高級感のあるホテル空間を再現するインテリアスタイルは、配色が統一してシンプルなコーディネートが大切だといえます。サイドテーブルや間接照明などを配置したり、中身を隠す収納を上手く活用すると良いかもしれません。


ダークブラウンやブラック、ホワイトとグレーなどコントラストがはっきりしたシックな配色でつくり、 装飾を少なめにして家具の素材等を活かし「モダンスタイル」に仕上げます。


アンティーク調で重厚感のある家具やアイテムを使用した「クラシックスタイル」に仕上げてもいいかもしれません。


ホテルライクスタイルは物が少なく、生活感がないことから落ち着いて過ごせると思います。自分だけの特別な空間を作ってくださいね。




コースタルスタイルとは?

コースタルインテリアスタイルとは、海岸沿いにある洒落たビーチハウスをイメージしたインテリアスタイルで、リゾート感や爽やかさが魅力的です。


海が好きな方や非日常の雰囲気を楽しみたい方におすすめで、のびのびとした印象があり、ある程度の空間の余白がポイントではないでしょうか。


家具や雑貨は少なめに配置し、光や風をたくさん取り込めるよう大きな窓があると開放的な空間作りができますよ。


家の素材には、明るいメープルやバーチなどの木材を使用するのもおすすめ。

これらの特徴を取り入れ、おしゃれなビーチハウス風のインテリアを創ってみてください。


コースタルスタイルの特徴

コースタルスタイルの特徴は空間に余白を持たせて、開放感や広がりを感じることができます。


白を基調とした明るい色で統一し、淡いブルーやパステルカラーなどでアクセントをつけましょう。カジュアルすぎず、上品さも兼ね備えたスタイルで、開放的なビーチスタイルが好きな方にもおすすめです。

 

白や青などの爽やかな色使いや木や籐などのナチュラルな素材が特徴的で、海岸やビーチをイメージさせる要素を採用。明るくリラックスした雰囲気でナチュラルな素材と色合いを上手に使い、海の風景や自然の要素を反映したデザインに仕上げることができますよ。

コットンやリネン、オーガンジーなどの天然素材や流木や珊瑚などの自然のアイテムを取り入れると、海辺の暮らしをイメージしたスタイルを演出しやすくなります。


コースタルスタイルをつくるポイント

コースタルスタイルをつくるポイントは、空間の余白をとり家具や雑貨は少なめにすることです。


光と風をたくさん取り込み、明るく開放感を演出し、ゆったりとした中にも上品さを残した印象を意識して作っていきましょう。


コースタルスタイルを作るポイントとして、4つの鍵があるといえます。


1つ目は、全体の印象を決定づけるカラー。コースタイルスタイルでは白を基調とし、淡いブルーやパステルカラーをアクセントカラーとして取り入れていきます。

 

白をメインにしながら、グラデーションでカラーを取り入れていくと上品かつ爽やかな雰囲気が出しやすくなります。透明感が出るグレージュカラーはおすすめで、品よくまとまりやすい色味といえます。


注意点としては、アクセントカラーを使いすぎないこと、濃すぎる色を避けることが挙げられます。まとまりを持たせながら、開放的で明るい空間を意識していきましょう。

 



2つ目はラグです。ラグを取り入れることで高級感を演出できます。また、ホワイトやグレー、淡いブルーなどを取り入れると爽やかなビーチ感が表現できます。


コースタルスタイルは、どうしても寒色系になりがちですが、暖色系にしたい場合は、薄いコーラルがおすすめですよ。



3つ目は、カーテンです。部屋の雰囲気を決めるカーテンにもこだわってみましょう。


質感は、ナチュラルなものを採用します。リネン素材やオーガンジーなどの天然素材がおすすめですよ。


色はブルー系のカーテンが雰囲気をつくりやすくおすすめです。また、さりげなくストライプなどの柄をチョイスするとアクセントになります。


また、天井から吊り下げるカーテンを設置すると、縦ラインを意識しやすくなり開放感を出せますね。大きめのカーテンの使用は、窓を大きく見せる効果がありますよ。


光が透けるレースカーテンは日中の採光もよく、爽やかな印象も演出できます。


4つ目は壁紙です。
ベースカラーはホワイトかナチュラルかつ淡い色合い、また
木材を使用するのもおすすめです。


ホワイトベースの壁にタイルや小物にブルーや貝やヒトデなどの飾りを使用し、リゾート感を演出するのも良いかもしれません。



西海岸スタイルとは?

西海岸スタイルとは、別名カリフォルニアスタイルやビーチスタイルと呼ばれ、海岸沿いのさわやかさをイメージし、吹き抜けや仕切りを排除した明るく開放感のあるお部屋を目指します。


近年のインテリアスタイルの中でも人気があり、オフィスや店舗などでも採用されています。


アメリカらしいカジュアルなムードとも言われており、カバードポーチなど屋根付きのウッドデッキがあれば、ぐんっとアメリカンカジュアルの雰囲気を実現できます。


さわやかで自由な空気を感じられ、趣味を楽しんだり、お茶をしたりとリラックスできる空間になると思います。


西海岸スタイルの特徴

西海岸のイメージは、海と白い砂浜。気持ちよく晴れた青空と眩しい太陽。それらの要素を部屋に落とし込んだのが西海岸スタイルの特徴です。


例えば、真っ白な壁に大きな窓で明るくさわやかな空間と色を使用し、自由な雰囲気を創っていきます。


また、海に関する小物を取り入れます。

サンゴのオブジェやサーフボードの模型など、ビーチ小物でお部屋の中を飾りましょう。明るく開放的で自然素材を使用したデザインはリラックスできる空間ができあがりますよ。


西海岸スタイルをつくるポイント

西海岸スタイルをつくるポイントをご紹介します。


全体的なカラー、小物、ラグ、カーテンの4つの要素を上手に組み合わせると、まるで海にいるかのような雰囲気を出しやすく、さらにヴィンテージ感を取り入れることでより一層、おしゃれな空間に仕上がりますよ。



1つ目は、全体的なカラー。海や空、白い砂浜などを連想させるカラーとして、青系の色であれば、ターコイズブルー、デニムブルー、ライトブルー、またホワイトを基調とするのがおすすめです。

明るい色を使いすぎず、ポイントで濃色を使用することでアクセントになりメリハリのついたスタイルになります。


部屋の印象を決める壁紙においても、ホワイトやナチュラルなカラーを使用すると良いですね。ホワイトカラーの壁は、空間を広く見せてくれる効果があります。


木製素材の壁にすると、柔らかく温かい質感からリゾート感が演出され、リラックス効果が期待できるでしょう。


2つ目は、小物です。海らしさを出すためにも、サーフボードや、瓶に砂やサンゴを入れたもの、ヒトデや浮き輪のフィギュアなど飾ってみるのも良いでしょう。


観葉植物を使用することで、室内もさわやかな印象を演出できます。


ソフトレザー素材と組み合わせると、アメリカンな雰囲気にプラスして温もりを表現することができ、冬でも暖かさを感じられるようになるでしょう。


また、オルテガ柄やターコイズブルーのカラーをクッションカバー等でアクセントとして取り入れるのもおすすめ。ヴィンテージ小物や家具の一部にユーズド感を取り入れ、こなれ感を演出しましょう。


木製家具を取り入れるとレイアウトがまとまりやすいですよ。空間に良い重圧感がでて、また違った雰囲気を創り出してくれます。


3つ目はラグです。1つ目のカラーと同様、ブルーのものを選び、ストライプ柄を活用すると素敵に表現できます。


より軽やかな印象にしたい場合は、ブルーにホワイトも入ったラグを使用すると良いでしょう。


壁紙などの色と組み合わせながら、ラグを選ぶとバランスが取れるようになります。


4つ目は、カーテンです。透け感のあるレースカーテンにドレープカーテンの使用をおすすめします。


レースカーテンの色は、淡く透けるブルーなど。なるべく繊細で軽い生地を選ぶことでお部屋が重くならず、さわやかな印象になりますよ。


カーテンの代わりに、ウッドブラインドを使うのもおすすめですよ。家具と同じ色に合わせると部屋全体がバランスよくまとまります。


また、壁と同じ色に合わせると空間を広く見せる事ができます。また、 カーテンのように左右に開閉できるバーチカルブラインドを採用することで、デザイン性や使い勝手もよくなるでしょう。



まとめ

リゾートインテリアスタイルの中でもホテルライクスタイルは、非日常的な中にもシンプルでかつ高級感を出し、快適さと掃除のしやすさが特徴的です。


普段からものが少なく空間を広く取れると、気持ちにも余裕がでますね。


コースタイルや西海岸スタイルは海岸線や青空をイメージしたインテリアコーディネート。どちらも爽やかなイメージになっているので、お店や個人オフィスなどにもおすすめです。


ベースカラーは白と青で構成し、まるで海辺に居るかのような演出を行います。


小物やカーテンなども上手に使い、開放感を出してあげるとリラックスして過ごせますよ。


紹介したポイントを押さえ、インテリアコーディネートをしていけば、初心者の方でも形にすることができるでしょう。


インテリアのベースを先に創った後に、自分の好きなインテリアなどもバランスを取りながら理想の部屋を演出してくださいね。

 

 

【参考記事】

ホテルライクな部屋の作り方。憧れの上質空間をご自宅で|特集・コラム - ディノス
https://www.dinos.co.jp/interior_s/interior_idea/md06/

リビングがホテルライクに プロが教える3つのインテリアテクニック
https://www.mfr.co.jp/kurashi/idea_038/

【実例23選付き】リゾートインテリアでホテルライクな部屋作り | a.flat その暮らしに、アジアの風を
https://aflat.asia/coordinate/guide/resort/index.html

コースタルインテリアとは?おすすめのカーテンを解説! - One Life - パーフェクトスペースカーテン館
https://www.perfect-space.jp/onelife/20386

コースタルのインテリア実例 | RoomClip
https://roomclip.jp/tag/114318

光や風を家の中に取り込むコースタルスタイル – ポラスインテリア
https://www.polus-jsc.com/interior/coordinate/coordinate40

【厳選】インテリアの種類をテイスト別に徹底解説 ~理想のイメージを探せる実例付き~ | a.flat その暮らしに、アジアの風を
https://aflat.asia/coordinate/guide/interior-plan/taste/index.html

憧れの西海岸インテリアを叶える!お部屋づくりの5つのポイント | a.flat その暮らしに、アジアの風を
https://aflat.asia/coordinate/guide/sea/west-coast/index.html

西海岸インテリアコーディネート特集 | リビングルーム
https://www.costacasa-interior.com/f/living_coordination

西海岸風インテリアを作るには?おしゃれにみせる部屋づくりのポイントや実例を紹介|アットホーム
https://www.athome.co.jp/contents/interior-style/california-interior