丸テーブルならではの居心地のよい室内空間づくり
「丸テーブルに興味がある!でも実際使い勝手はどうなの?」という方が多い印象です。
確かにテーブルは四角いほうが一般的ですよね。今まで長方形のテーブルしか使ったことがないという場合も少なくないでしょう。
馴染みがなく敬遠しがちな丸テーブルですが、インテリア的に素敵なだけではなく、使ってみると心地良く、長く愛せるアイテムです。
今回は、丸テーブルの魅力だけではなくデメリットもお伝えし、丸テーブルを選ぶときのポイントを解説します。
ラウンドテーブルならではの魅力
ラウンドテーブルはデザイン性に優れた製品が多く、置くだけでお洒落なカフェ・レストラン・ホテルラウンジのような雰囲気を作りやすくなります。それだけ、特別感のある飲食スペースやリラックス空間に実際に取り入れられているということですね。
人は対面になるよりも少し視線がずれる位置(斜め45度程度)に座るほうが話がしやすいと言われています。四角いテーブルよりも対面になりにくいラウンドテーブルは、オフィスでのミーティングや各種セミナーでの活用もおすすめです。
ラウンドテーブルの柔らかなフォルムは、優しく温かみのある印象を与えます。大皿の家庭料理やお鍋などをシェアしやすく、自宅のダイニングテーブルとしてもたいへん魅力的です。家族と和やかな会話が続く食卓を作れるでしょう。
円卓ならではの特徴と用途
円卓は、コミュニケーションを取るのに最適な形状です。
円卓の周りに座ったときに、顔や体が中心に向き、全員と同じような距離感で会話することができます。参加人数が予定より増えたり減ったりして椅子の数が変わっても、均等に並べ直すのが簡単です。会議テーブルなどに向いていますね。
テーブルの角がないので、ぶつかって怪我をする心配がありません。特に小さな子どもと暮らす家庭では、安全性が高くておすすめです。
円卓の柔らかな曲線は、視覚的に優しい雰囲気を出すだけではなく、リラックス効果も高めてくれます。
ゆとりある空間に配置すると、ホテルや高級レストランのような優雅さも演出でき、ゆったりとお茶や食事を楽しめるでしょう。
四方に椅子を配置して使う場合は、ある程度広いスペースが必要です。狭いところに置いてしまうと、動線や居心地に問題が出てきます。一〜二人で使うようなら、椅子の角度を変えてコンパクトなスペースに納めることも可能です。
丸テーブルのサイズの選び方
丸テーブルはサイズ選びが重要です。100㎝×100㎝の四角いテーブルよりも、直径100㎝の丸テーブルの方が、天板の面積がずっと少なくなります。
用途によって必要な天板の広さは違いますが、座っていて居心地の良い距離感も大事ですよね。
食事をしたい場合は特に、一人当たりに必要なスペースを考慮してサイズを決めましょう。
使用する人数から考えた必要なサイズの目安は次のとおりです。
一人:直径60㎝~
二人:直径70㎝~
三人:直径90㎝~
四人:直径100㎝~
五人:直径120㎝~
少し余裕が欲しい場合は、プラス10㎝すると良いでしょう。
丸テーブルで見落としがちな点ですが、テーブルの脚は、座ったときに邪魔にならないデザインかどうか見極めてください。
椅子と一緒にお部屋に配置する際には、椅子を引いて座れるスペースを確保する必要があります。
椅子を引いたときのスペースの目安は、テーブルから60㎝程度です。四方に均等に椅子を置くのであれば、テーブルの直径+120㎝の空間が必要ということですね。
丸テーブルを置きたいけど「場所が確保できない」「スペースにゆとりが欲しい」といった場合は、円を切ったような半円型・うちわ型のテーブルも検討してみてください。スペースのハードルがぐっと下がりますよ。
丸テーブルのメリット・デメリット
丸テーブルのメリットとデメリットを解説します。
メリット
丸テーブルは、インテリア性が高くお洒落なアイテムです。
お部屋や家具が四角い形をしている場合が多いので、丸テーブルは置くだけでアクセントになります。体を包み込む肘掛け椅子・北欧デザインのようなラインの美しい椅子とも相性が良く、テーブルと椅子が互いを引き立て合う感じです。
脚のデザインが特徴的でアートのようなビジュアルのテーブルもたくさんあります。洗練されたモダンインテリアのムードを高めるのにもおすすめですね。
丸テーブルに集まって座ったときには、円卓の中心に視線が集まり、コミュニケーションが取りやすいのも魅力です。
丸テーブルは空間の雰囲気を和らげると言われていて、オフィスにおいても、活発なミーティングや親しみやすい雰囲気で会話をしたいという場合に良い役割を果たしてくれるでしょう。
座席位置や人数の調整がしやすいという利点もあります。
どの方向からも座れるので、空間やその時々の状況に応じて、席の位置を自由に変えることが可能です。
例えば、二人であっても、対面で座ったりすぐ隣に座ったりできます。椅子は三人分あれば良いといった場合に、丸テーブルであれば無理なく配置できて、椅子を増やしたい場合もスムーズです。
デメリット
四角いテーブルに比べると天板の広さがないという点があります。
一人分のスペースが狭く、隣席との境界が曖昧になりやすいので落ち着かないと感じる人もいるかもしれません。その分、お部屋に対する圧迫感は少なくなります。
リビングのソファに合わせてローテーブルを置く場合も、丸テーブルのほうが動線を確保しやすくお部屋を広く見せられるでしょう。
四人がダイニングテーブルを使うとすると、四方に椅子を引くスペースを取らなければならず、より大きな空間が必要となる場合が多いです。置きたい空間が正方形に近い形であれば、長方形のテーブルよりも回遊性を高められることがあるので、お部屋の形状によっては空間を有効利用できます。
もし食卓でテレビを見たいという場合に、丸テーブルだと、テレビが見にくい・全く見えないという人が出てくる可能性が高いです。
席の位置を変えたり、テレビの位置を高めにするなど工夫する必要があります。
天板と脚の種類
丸テーブルも天板や脚の素材・形状、その組み合わせによって全く違う印象になります。天板や脚にどんな種類があるのか見ていきましょう。
天板の素材は、木・ガラス・メラミン化粧板などがあります。
木製には、一枚板の無垢材と複数の板を組み合わせて作った集成材があり、無垢材は天然木固有の風合いがありますが高価になりやすいです。集成材は比較的安価で強度・品質が安定しています。
木の樹種によっても雰囲気が異なりますね。
例えば、ダークカラーであればウォールナット、ナチュラルなウッドカラーであればオーク・タモ・ナラといったように色も違いますし、木目の表情や強度も違います。木製天板は、ナチュラル系のインテリアと相性ぴったりです。
シャープな印象のスタイルがお好みであれば、ガラス天板が合いますよ。ガラス天板は、モダン・クール・ラグジュアリーといった印象を作ることができ、透明で開放感もあります。
メラミン化粧板は、傷・水・熱に強く丈夫で、手入れしやすい素材です。デザインも豊富で、木目調・大理石調・ツヤあり・ツヤなしなど選択肢が多いのが嬉しい点。安価で、どんなインテリアにも取り入れやすいです。
脚の形状は、センターレッグと複数脚があります。センターレッグは、何人で座っても脚が邪魔にならないのが利点です。デザイン性が高く、床掃除や移動もしやすいので、テーブル移動が多いお店などでも重宝しますね。センターレッグは、ベースの形によっても雰囲気が違ってきます。
複数脚は、3本脚と4本脚が主流です。
丸テーブルならではの3本脚は、すっきりと軽やかに見えるのが最大の魅力でしょう。4本脚に比べると、テーブルに手をついた時にバランスを崩しやすいので、安定性を確認して購入してください。4本脚は、安定性に優れたオーソドックスな形です。
脚の素材は、木・スチール・アイアン・アクリルなどがあり、天板と脚が同じ素材だとテーブルの統一感が生まれ、しっかりとした印象を与えます。
素材違いにすると、インテリア性が高まり、より注目を集める家具になるでしょう。テーブルの天板と脚は、どちらも同じだけテーブルの印象に関わるパーツなので、素材・形状・組み合わせを熟考してくださいね。
丸いテーブルで作る心温まるダイニング空間
丸いテーブルは、視覚的にダイニング空間を優しくまとめてくれます。空間の象徴となり、家族が自然に集まってくるような場所を作ることができるでしょう。
集った全員と均一なコミュニケーションを取れる丸い天板。四角いダイニングテーブルしか使ったことがない方は、丸いテーブルに変えると、場の一体感や親密度が増していくのを感じ「なんだかこの場が楽しい」と思うはずです。
子どもが複数人いると、日常生活で一人一人の様子をじっくりと観察するのは親であっても難しいものですよね。
丸いダイニングテーブルなら家族全員の表情を見ながら食事がしやすく、自然と皆が会話に入るようになります。
レストランでの会食などでも、長いテーブルに並ぶように座ると、ついつい対面の人や隣の人とばかり話をしてしまうことがありますよね。その場の全員が同じ会話に加われる環境を丸いテーブルで作ってみるのはいかがでしょうか。
丸い形には、精神的に落ち着く効果があると言われています。
大抵のインテリアは、直線的なフォルムが多いものです。テーブル以外にも、照明器具・スツール・ラグなどを丸いものにしてみると、空間の温もりが増します。すっきりとスタイリッシュなインテリアがお好きな場合は、ダイニングテーブルに丸い形を取り入れるだけでも、緊張感が和らぎほっとする雰囲気をプラスできますよ。
まとめ
丸テーブルは、お洒落でありながら、会話や交流などにおいて相互理解・意思疎通を図るのに適した実用性も備えています。
和やかなムードを作りコミュニケーションの質を高めたいという場合には、家庭だけではなくオフィスでも活躍してくれるでしょう。
自宅に丸テーブルのダイニングセットがあると、そこだけ照らし出されるような特別感があります。「なんだか目を引く」「愛着が持てる」そんなアイテムです。
ライフスタイルや気分に合わせて、椅子の位置を変えるなど色々とアレンジして、心地良い空間づくりに利用していただきたいと思います。
丸テーブルが気になっている方も、選択肢になかったという方も、一度は「自宅のテーブルが丸かったらどうだろう」とイメージを膨らませてみてください。案外しっくりくるかもしれませんよ。
【参考サイト】
こんな空間欲しい!ラウンドテーブルで作るカフェスタイル
https://roomclip.jp/mag/archives/39087
丸テーブルの魅力について解説!おすすめしたいアイテム5選も解説
https://www.covearth.co.jp/magazine/173487
柔らかい雰囲気の部屋に!丸いダイニングテーブルの魅力と選ぶコツ
https://www.covearth.co.jp/magazine/149622
丸テーブルの魅力とサイズ選びのポイント
https://adal-online.shop/contents/round_table_size/
円形ダイニングを選ぶ前に知っておきたい!適切なサイズを選ぶ、2つのポイントとは?
https://www.receno.com/pen/dinings/u19/2019-08-27.php
ラウンドテーブルの「脚」は何が正解か?
https://www.kagura.co.jp/blog/howtochoose/20532/
天板とは?使用される素材の特徴や選び方のポイントを解説