団欒の時間を作る、丸テーブルの魅力

自宅の新築・リノベーションなどをきっかけに、家族が集まって団欒できるリビング・ダイニングにこだわりたいと思う方は多いのではないでしょうか。


家族で居ても、個々にやることがあったり、一人で楽しめる娯楽があったりと、家族団欒は貴重な時間ですよね。


今回は、大切な団欒の時間を演出するアイテムとして、丸テーブルをご紹介します。


丸テーブルは、家族の会話が弾む居心地良い場所を作るのにぴったりです。その理由と丸テーブルの魅力について解説します。

 

 

コミュニケーションが深まる丸いテーブル

今は、大人も子どもも忙しい時代で「もう少し家族と話す時間が欲しい」と感じている方は多いと思います。


自宅で家族がゆっくり団欒できる環境づくりに、丸いテーブルを利用してみるのはいかがでしょうか。

 

丸テーブルのコミュニケーション効果

高級レストランやお洒落なカフェでよく見かける丸いテーブルですが、インテリア的な魅力があるだけではなく、コミュニケーションを取りやすいという機能面でも優秀です。


丸いテーブルは、上座・下座がなく、座り順を考える必要がないため、上下関係のない自由な意見交換ができるというので、オフィスの会議やセミナーでも取り入れられています。ビジネスシーンでは、円卓を囲んで行う会議を「ラウンドテーブルミーティング」と呼んで戦略的に使われていることもあるのです。


角のない柔らかな形は、心理的な安心を高め、場を和ませる効果があるため、カウンセリングルームなどのリラックスを促したい空間で利用されることもあります。


カウンセリングの場面では、対象者の緊張を緩和するために、対面の位置からずれた場所にカウンセラーが座るという手法があり、テーブルが丸い方がこの配置を取りやすいですよね。丸いテーブルは、相手が発言しやすい雰囲気を作るのに最適なのです。

 

家庭団欒に最適な丸テーブル

丸いテーブルのコミュニケーションに対する効果は、ご家庭でも同じことが言えます。


円卓を囲むことで一体感が生まれ、家族関係の質を高めるコミュニケーションができるはずです。長方形の食卓テーブルに比べると「対角に座る人と話しづらい」「隣の人の顔が見えない」「大皿料理や鍋を取りにくい」といったストレスもありません。


リビング・ダイニングに丸テーブルを設け、家の中心に家族が自然と集まる空間を演出してみるのはいかがですか。「今日あったことを話したい」「ずっとここに居たい」と思うような心地良い場所を作るのに一役買ってくれるでしょう。

 

 

会話が生まれる空間づくり

丸テーブルは、会話が生まれやすい空間をつくるのに優れています。自然と会話が生まれる丸テーブルの作用について知っていきましょう。

 

会話を促すフォルム

テーブルの丸い天板は、使用する人同士の親密度を高め、会話を促す効果があります。


ミーティングやセミナーなど複数名の集まりでも、面談などの1on1でも有効です。曲線の柔らかなフォルムが和やかな雰囲気を作り、話しやすくなると言われています。


インテリアも、直線的なフォルムが集まるとクールな印象になり、緊張感が出ますよね。コミュニケーションにおいては、緊張した雰囲気は会話を生み出しにくいので、優しく柔軟な雰囲気を作るのが大切です。


物理的にも、丸いテーブルの周りに着席すると、自然とお互いの視線が重なることになりますよね。空間に協調性が生まれて、雑談や情報交換がしやすくなります。輪になって座ることで、全員が同じ距離感で会話ができるのも大きなメリットです。

 

話に花が咲くリビング・ダイニング空間

現代の家庭では、家族全員が毎日慌ただしく過ごす場合が多く、一家団欒といってもゆっくり集まれるのは食事の時間くらいだということもあります。ダイニングに丸テーブルがあると、食事中の会話が弾み、食事後もダイニングに留まりやすいムードを作れますよ。


食卓での楽しいひとときは、お子様の成長にも良い影響を与えることでしょう。


丸テーブルの空間は、オープンな雰囲気を作りやすく、家族の誰かが座って何かをしていても、様子を見たり話しかけたりしやすくなります。四角いテーブルに比べて、椅子の向きを変えやすいので、様々な方向に向かってコミュニケーションを取れるのも良いですね。テーブルがあるダイニングとソファがあるリビングの間で、家族が無理なく会話できるようなレイアウトを組めますよ。

 

 

椅子の数を選ばない柔軟性

丸テーブルは、四角いテーブルと違って椅子の数を増減させやすい性質を持っています。丸テーブルの柔軟性について知っておきましょう。


椅子の数を選ばないかたち

丸テーブルは、どの方向からでも座れるので、奇数人数でも均等に椅子を配置できます。


三人・五人分の椅子を置きたい場合に、四角いテーブルだとバランスが難しく、四人・六人分のダイニングセットを買わざるを得ないと感じる方が多いのではないでしょうか。丸テーブルでは、奇数でもバランスよく椅子を置けるので、天板のデッドスペースを作らずに使えます。


ライフサイクルの中で、同居家族が増える状況になったときに、椅子を追加しやすいというのも魅力です。逆に、お子様の独立などで人数が減る場合にも、椅子を削減して並べ替えることで一人当たりの天板面積を広く使えます。


来客があってもスツールなどをプラスして気軽にお迎えできますよ。何人でも座れるというものではありませんが、多少増えても柔軟に対応が可能です。角がないのでテーブルを有効に使えますし、少々窮屈になる場合にも四角いテーブルよりも立ち座りがしやすいのも便利ですね。

 

使用人数によるテーブル脚の選択

三人以上での使用や人数の増減を想定するのであれば、テーブルの脚の形に注意が必要です。椅子や座った人の足が当たらないデザインかどうかを購入時にしっかり確認してください。


センターレッグは、複数名で着席するのに向いていますが、天板が大きいと安定性が問題になるので、合わせて確認しましょう。テーブル脚が邪魔にならないよう工夫されたお洒落なテーブルがたくさんあるので、ご自身の生活にフィットするデザインを選んでくださいね。

 

 

狭い部屋を圧迫しないムード

丸テーブルは、狭い部屋でも空間を広くみせる性質を持っています。もし、部屋の広さに難点を感じている場合は、丸テーブルを選択肢に入れてみてはいかがでしょうか。

 

丸テーブルが圧迫感を感じさせない理由

一般的に、四角よりも丸いデザインのほうがコンパクトに見えます。お部屋が狭い場合は、圧迫感のない家具を揃えるのが鉄則です。丸テーブルは、四角いテーブルに比べると天板の広さがない分、お部屋を狭く感じさせません。


床がたくさん見えているほど開放的に見せることができるので、テーブルの脚はセンターレッグもしくは華奢なデザインを選ぶと良いでしょう。


ビジュアル的にも、四角い形が多いお部屋の中で丸い形は視線を集めやすいので、空間のアクセントとしても効果的です。


インテリアは、単調であるよりも少し変化があるほうがまとまりが出て、洗練された印象になります。天板や脚の素材を選ぶことで、北欧スタイル・モダンスタイル・アジアンスタイル・クラシックスタイルなど様々なインテリアに調和し、シンボリックな存在となってくれるでしょう。


空間を広く使うために、リビングスペースとダイニングスペースを区別したくないといった場合は、四角いダイニングテーブルよりも丸いほうがオープンな雰囲気が出ます。


直線的なフォルムは、どうしても視覚的な仕切りになりがちです。逆に「リビングとダイニングの間に隔たりがないと落ち着かない」「緩くでも仕切ってメリハリをつけたい」という場合は、ソファーやテーブルの直線を使うと良いですね。

 

狭い部屋での丸テーブル活用

お部屋が狭いのであれば、低い家具を選ぶのも有効です。ダイニングスペースにローソファやフロアクッションを置いて、丸いローテーブルをチョイスすると開放感が出ます。


丸いローテーブルは、生活動線を確保しやすく、角に足をぶつける心配もなくて安心です。丸テーブルを囲む床座空間は、親しみやすく温かな雰囲気を演出してくれますよ。


丸テーブル自体は省スペースなのですが、ダイニングテーブルのように椅子と一緒に使う場合は、使用人数によっては大きな空間を必要とします。三〜四人以上で使いたいのであれば、テーブル全体を囲むように椅子を引くスペースを作らなければならないでしょう。


空間的に厳しいようであれば、天板が半円形状のテーブルにする手もあります。壁に寄せることもできるので狭い場所にも取り入れやすくなりますよ。

 

 

ラウンドテーブルで縮まる心の距離

ラウンドテーブルでは、円の中心に視線が集まるため、着席者全員と同じ距離感を保つことができます。対等な条件で向かい合うことで、活発に意見しやすくなるのは想像できますよね。


家族の団欒風景の一コマであっても同じです。皆が会話に参加し、家族の距離が近づき、会話は家族にとって楽しく有意義なものになるでしょう。


着席するだけで全員の顔が見えるのもラウンドテーブルで親密度が上がる理由です。目と目が合うかどうかは話しかけやすさに直結しています。一般的に、視線が合わない人には「話しかけにくい」という印象を持つものです。食卓でも、家族がお互いの顔を見合わせながら会話できるのは、「何でも話せる」という気さくな雰囲気を作るのに効果的ですよ。


人は丸という形状に対して、心理的に「優しさ」「安心」「調和」といった印象を持ちます。四角形が与える印象は、「安定」「堅固」「シンプル」といったものです。


形状が与える心理的効果は、標識やロゴデザインなどにも利用されています。家族との距離を近づけるということだけを考えた場合、丸みのあるラウンドテーブルのほうが打ち解けやすくなりそうですよね。テーブルは日常的に触れるものなので、触覚的な効果も期待できます。


優しいフォルムが、空間を温もりある親しみ深いムードに変化させてくれるでしょう。

 

 

まとめ

「家族との食事の時間が楽しい」「団欒の場が心地良い」と感じるような雰囲気であれば、自然と家族が集まり、その機会も増えてくるはずです。


団欒のメインとなるリビング・ダイニングの雰囲気づくりをテーブル選びから始めてみましょう。


丸テーブルは、コミュニケーションの質を上げるということに対して、しっかりとした機能性を持っています。心温まる空間を作り、家族の絆を深めるひとときの有能なサポーターとなってくれるでしょう。


テーブルの形だけでそんなに雰囲気が変わるものかと疑問に思われる場合は、ぜひお近くのショップなどで実際に座って確かめてみてください。距離感や感覚の違いに驚かれると思いますよ。家族が楽しみ合い、豊かに過ごせる環境づくりの参考となれば幸いです。

 

 

【参考サイト】

ダイニングにおしゃれな丸テーブルを!5つの効果とおすすめ9選

https://www.covearth.co.jp/magazine/157711

使えばわかるその魅力!ダイニング丸テーブルを選ぶメリット

https://roomclip.jp/mag/archives/72027

円形テーブルで楽しい会話が広がる!メリットと選びのコツをご紹介

https://www.covearth.co.jp/magazine/177288

ビジネスにおけるラウンドテーブルとは?広報PR活動で導入する効果やポイントを解説

https://prtimes.jp/magazine/round-table/

「ラウンドテーブル」が社員の相互理解と会社へのエンゲージメント向上に導く

https://ferret-plus.com/12655

カウンセリングで座る3つの位置について

https://wellbe-ing.jp/counseling-24/

丸テーブルがつくる新たなダイニング空間

https://www.condehouse.co.jp/journal/point-roundtable/

図形が与える印象や意味や効果

https://321web.link/geometric-impression/

社内コミュニケーションとテーブルの形

https://urban-plan.com/media_blog/blog/a76

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