平田椅子製作所の魅力②
安心なものづくり
今回工場の様子を見せてもらったり、お話を伺う中で特に印象深かったのは、「お客様に安心して使ってもらえるように」という意識です。
全ての工程に責任を持つ姿勢
以前の記事でも紹介しましたが、平田椅子製作所は、椅子づくりの工程全てを自社で行っています。製材からファブリックの取り付けまで一貫して行うのは、お客様に怪我なく安全に使用してもらいたいという思いが込もっているからです。
木材の選び方一つにとっても、美しさや加工の易さだけではなく強度という観点が強い印象が伺えました。さらに自社で製材を行うことで、より精度の高いものづくりへとつながっていきます。
自社での取組み
お客様に質の良い、安全なものをできるだけ低価格でお渡しするために、自社内での強度試験が行われています。何度も何度も椅子に圧力をかけて、それに耐えられるかどうか確認します。そんな試験を経て納品される椅子は、安心して体を預けることができますね。
職人さんの思い
平田椅子製作所の工場の中に、たくさんの治具が保管されていました。
治具とは、部品加工や組み立てのために、工具の位置を正確に整えるためのものです。椅子づくりの大元となる治具づくりは技術的にも難しく、職人の技術の結晶とも言えます。職人の皆さんは、治具づくりは椅子職人として大きなやりがいがあるものとおっしゃっていました。そんな職人の魂こもった治具がこれだけある。そんなことを思うと、平田椅子製作所のもとで手を動かす職人さんの努力や、思いが感じられました。
また、ショールームには完成した実際に販売されている椅子に加えて、スタディとして作られた椅子や部品が展示されています。お話を伺う中で、平田椅子製作所のもとで作られるデザインは、職人が作りながら検討、また作って検討、というように何度も実際に手を動かしながら出来上がっていることを知りました。実際のスタディを見るとその様子が思い浮かび、座り心地の良さに納得することができます。
デザイナーのアイデアも形にする技術力
平田椅子製作所は、自社でのデザインのみならず他デザイナーの手掛けたデザインの椅子の製作なども行っています。デザイナーの思い描くものは、人が座るための強度が保たれた構造ではない場合もしばしばあるそうです。平田椅子製作所のもとでは椅子職人の立場からとして、強度面もクリアできる構造や納まりについて提案を通して話し合い、形にしていきます。製材も自社で行うため、素材についても、より適した樹種、木取り(効率的に木材を扱うために、どの位置でどの部材をとるかを計画すること)の提案しながら製作していくのです。デザイナーと椅子を形にすることについてきちんと話ができるのは、その技術をデザイナーにも信頼されている証でもあると感じました。
人が体を預ける椅子。実際に椅子の工程を見せていただくことで、安心して身を預けられる椅子が作り上げられていることが改めてわかりました。
平田椅子製作所のもとで作られる椅子は、確かな技術と努力によって生まれた安心感があります。それによって、生活空間にごく自然に馴染んでささやかに生活を支えてくれる、そんな存在になることができるのだと感じました。
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