部屋と植物

部屋と植物

自室には、かわいい植物がいくつかいます。どれも日本の山野に生息する種です。

  

私の植物選びは、商業施設やインテリアショップなどで見かける室内の観葉植物が、ほとんど日本のものでないことへの疑問からスタートしました。調べてみると、室温との関係性やお手入れの頻度、見た目の華やかさなどが理由で、亜熱帯の植物や園芸用の種が好まれています。

私は、内外が近づいた空間にする一歩として部屋に植物を取り込むのだから、実際に日本の山で生きているものがいいなと感じていました。日本の森を考えた時、確かに室内のように暖かい場所ではありませんが、大きな木で覆われたその下(林床)に生息する草木は、意外と光が少ない状態で生きている。暖房をあまり使わない私の部屋なら、水を欠かさなければ室内に持ち込めるかもしれない、そう考えました。

それから、詳しい方と一緒に雑木林に行くなどして少し勉強し、最終的に山野草のお店で選びました。

   

植物を部屋に入れること。自分のために、人口用土(虫を避けたくて)の小さい鉢の中、暖かく光の少ない室内環境で一緒に暮らさせること。

お店の方からは、人工用土に植えるのは植物にとって良くない環境だ、それに室内なんてきっとすぐ枯れちゃうし可哀想だ、と注意を受けました。1年以上経った今もそれなりに元気に生きていますが、適切ではない環境を押し付けて、植物には申し訳なくも思います。

でも、生活空間がほんの少しだけ日本の森に近づく。私はかなりエネルギーをもらっています。もっと大きくなったら大鉢に植え替えて、外に植えるようになって、と共同生活は続いていくけど、きっと良い空気やパワーをもらい続けます。これからも大切にしていきます。