食と農の変換器
1年前から気になっていたコンポスト。生ゴミを発酵させるようなものだから、大掛かりな設置が必要なのと、臭いや虫で周りに迷惑を掛けるかもしれないという不安があって、踏み出せずにいた。
見つけたのは、LFC(Local Food Cycling)コンポストというバック型のコンポストキット。生ゴミの分解を早くさせ悪臭を抑える独自に配合した基材(土)、虫が入らないようにチャックが付いたバッグ。生ゴミは野菜の皮や傷んだものはもちろん、コーヒーかすや卵の殻、肉・魚類も大丈夫。それを1日300〜400gを目安に毎日入れてかき混ぜるというのがハードルを一気に下げてくれる。
生ゴミは母が集めてくれる。最近は、何が入っている楽しみに思うようになっている。ある日は葉物が多くて安心すれば、メロンの皮が入っていて驚いたこともある。「なかなかの強者をいれたな」と思いながら土を混ぜていたが、意外と数日後には硬い皮も柔らかくなっていて、微生物の働きに感動した。
「パイナップルの皮はさすがに難しいよね」と言われたけれど、メロンの皮と同じじゃないか?という疑問が湧いたことは秘めておこう。
我が家では、父がニラやナスなどの野菜を育てていて、夏になるとゴーヤが大量に採れることも。堆肥になったら、その子たちがどう育つのかも楽しみ。
料理する母、園芸する父、変換する私。
暮らしに循環させる役割ができたことに心が和んだ。
Yuka.N