花束の想い
「いつも、ありがとうございます」
そう言って、花束をプレゼントした母の日。毎日顔を合わせているのに、照れ臭くなって敬語になる。
いつも家族を支えてくれている母は多趣味で勉強家。
ユーキャンでは、ペン習字、薬膳、介護、書初めなどの教材を頼んだり、地域の習い事にも参加している。たとえば、中華料理の教室や編み物、今は苦手なパソコンのクラスにも行っている。
特に、料理と裁縫はお手の物。作れそうなものは自分でやってしまうチャレンジャー。
「それなら、お店とかやってみたら?」と聞いたことがあるけど、「趣味でいいのよ」という答えに勿体無いなと思ったことがある。
当時、バリバリ仕事をしていた母は、結婚を期に家庭に入ったという。
その数年後、1985年に「雇用の分野における男女の均等な機会及び待遇の確保等女子労働者の福祉の増進に関する法律(通称、男女雇用機会均等法)」が施行された。もともと1972年に女性の労働と生活の調和のために制定・施行された「勤労婦人福祉法」が改正されたもの。
もし、公布されたのが結婚する前だったら、どんな選択をしていただろう。
56歳で一度引退し、71歳で再びモード界に戻ってきたたココ・シャネルは「退屈していたの。それに気づくのに十五年かかった。無よりも失敗を選ぶわ。」という言葉を残している。
やりたいと思ったことは遅くなっても、やった方がいい。年齢なんて関係ないと勇気をもらえる。
だから、やりたいことはやろうと思うし、やりたいという言葉に背中を押せる娘でありたい。
Yuka.N