ベンチは狭い部屋の強い味方!場所ごとの合理的な置き方まとめ
ベンチ(長椅子)と聞くと何を思い出しますか?
公園に佇んでいる手軽な休憩スポットというイメージを持っているかも知れません。このベンチを室内のインテリアに取り入れることで空間を上品に仕上げることも可能なのです。
ベンチは広い家にこそフィットすると思われがちですが、狭小住宅に住んでいる方やミニマリストにこそ、選んでほしい家具です。
リビング&ダイニング、寝室、玄関やエントランスなど、それぞれの場所における理想的な使い方やサイズの選び方など、気をつけるポイントを押さえれば、どこにおいても役に立つのがベンチの魅力です。
この記事では、ベンチの魅力と場所ごとの理想的な使い方をまとめました。部屋の雰囲気を変えたい方、これから新しい空間を作ろうと考えている方にとって、他の椅子やソファとは別の選択肢を見つけられるでしょう。
モダンで多機能なウッド製ベンチ:あらゆる空間を格上げする選択
座面と脚というシンプルな構造を持つベンチは、ディテールの美しさにこだわって選ぶと非常に高いインテリア性を発揮する家具です。中でもウッドベンチは、天然素材の個性や繊細な加工が魅力的で、優れたデザイン美に加えて耐久性や心地よさも兼ね備えています。
直線的で無駄のないデザインは、シックなモダン家具やアートとの相性が良く、洗練された空間を作るのに活用できるでしょう。「引き算の美学」や「余白」を意識したインテリアデザインと調和し、軽やかな印象を与えてくれます。
椅子としてだけではなく、テーブル・飾り棚・荷物の仮置き場所としても使うことができ、ユーティリティ性が高いのもベンチの魅力です。引っ越しやライフステージの変化に合わせて用途を変えられるのが嬉しいですし、置くだけでインテリアのアクセントになるのも素敵ですよね。
背もたれのないベンチは、圧迫感がなく省スペースなので、狭い空間にも適しています。収納スペース付きのベンチもあり、玄関やワンルームなどで有効に使うことができるでしょう。
ダイニングセットとしてベンチを取り入れるのも人気です。テーブルと組み合わせた際に、座る人数を限定しないので、子どものいる家庭や来客対応に便利ですよね。使わないときはテーブルの下にすっぽりと収納できて比較的楽に移動させることもできます。
デザイン性と機能性を持ちつつ、木のぬくもりや経年変化を楽しめるウッドベンチは、エレガントな生活空間づくりに一役買ってくれるでしょう。
リビング&ダイニングルームを広く見せるベンチの魔法
普段チェアをお使いの方にとっては、ベンチを家具としてお部屋に取り入れることはイメージしづらいのではないでしょうか。
多くの時間を過ごすリビング&ダイニングを、スッキリと洗練されたデザインにするためのベンチ活用法について解説します。
スペース効率抜群のダイニングベンチで見た目スッキリ
背もたれなしのベンチは高さがないため、椅子よりも空間を広く見せてくれます。
大抵のダイニングチェアは、背もたれがテーブルより高くなるので、ダイニング空間での存在感はかなり大きいものです。ベンチであれば一見してテーブルだけがあるような印象になり、開放感が生まれます。
4人掛けダイニングテーブルに対して、椅子を4脚置く代わりにうち2脚をベンチに置き替えれば、圧迫感が軽減されますよ。丸テーブルに合わせたベンチもあるので、お部屋を広く見せることを重視するなら、ダイニングベンチを検討してみてください。
リビングインテリアとして活用するならば、ソファを置く代わりに、ベンチを壁際に置いても素敵ですね。お部屋の真ん中に余白を作り出し、スタイリッシュな雰囲気になると思います。腰掛けるという本質に特化したシンプルな造形を持つベンチは、モダンなテイストとも好相性です。
リビング&ダイニングにおけるベンチの実用性
例えば、「夫婦で2人暮らしだけど来客用の席も欲しい」という場合に、来客用にはダイニングベンチを用意しておけば、普段はテーブルの下に入れておいてスペースを有効活用できます。ダイニングベンチとして使わなくなったとしても、ディスプレイ棚やコーヒーテーブルなどフレキシブルに使えるのも魅力です。
座る人数を限定しないので、2人掛けのベンチに子ども3人で座ったり、子どもの隣に寄り添って一緒に作業したりできます。特に、小さいお子さんと暮らすご家庭では重宝するかもしれませんね。1人で広々と座って、座面にサッと物を置けるのもベンチならでは。
背もたれを気にせずにどこからでも座れるので、狭い空間では使い勝手が良いと感じるはずです。ベンチの後ろを通る際も、椅子に比べて圧迫感がなく、家事動線もスムーズになるでしょう。
ダイニングベンチの座り心地が気になる場合は、インテリアに合わせたベンチクッションやラグマットなどをプラスしても良いですね。上質なムートンやシープスキンを合わせると、ボリュームが出てバランスがとりやすいと思います。
ベッドルームのアクセントに最適なベンチ
ベンチの実用性は前述したとおりですが、海外ではオーソドックスなベッドルームインテリアとして認識されています。インテリア性に優れ機能的と言えるベッドルームベンチの魅力をご紹介します。
ベッドルームベンチは、フットベンチとも呼ばれ、ベッドの足元に置かれるベンチです。高級ホテルや海外インテリアで見かけるのではないでしょうか。フットベンチがあるだけで、寝室のムードがワンランクアップし空間のアクセントとなるアイテムです。
ラグジュアリーなワンポイントとして取り入れるのも素敵ですが、使い勝手も良いので実用的な家具としても活用できます。
着替えの際に座ったり、ナイトウエアを置いたりと補助的な椅子として使えるので便利ですよ。
また、ベッドルームを睡眠時以外にも活用したい時もベンチを有意義に使えることでしょう。ちょっとした読書やティータイムに使えて、ベッドメイキング後の寝具を乱す心配がありません。生活の質が上がるのではないでしょうか。
ホームオフィスに最適なベンチの選び方
ホームオフィスを作る際は、スペースをなるべく節約しつつ、いかに快適な作業空間を構築するかが課題となるはずです。それを踏まえて、ホームオフィス家具にベンチを採用するメリットや選び方をご紹介します。
1台で幾通りもの使い方を考えられるベンチの汎用性は、省スペースを叶えたいホームオフィスでは強い味方です。来客応対やミーティング用に準備しておき、普段は作業台・テーブル・棚などとして使うことができます。ボックスベンチなど収納スペースのあるベンチを選ぶのもおすすめです。
ベンチは椅子よりも奥行き・高さがないため、狭い空間に馴染みやすく、使わないときは壁際に寄せておけば存在感は薄れます。奥行きが30㎝以下のベンチもあるので、邪魔にならないサイズをチョイスしてくださいね。
生活空間とオフィススペースの仕切りとしても利用できます。パーティションほど圧迫感がなく、ふんわりと自然にスペースを区切れますよ。背もたれがないベンチは、どの方向からも使えるので便利です。
ベンチを使ったエントランスの魅力的な演出
一般家庭のエントランスは、スペースに限りがあり散らかりやすく、インテリアコーディネートに悩むのではないでしょうか?
ここでは、エントランスをおしゃれに見せてくれる、便利なベンチの使い方をご紹介します。
ベンチで作るおしゃれなエントランスデザイン
エントランスは、その家の印象を決めると言っても過言ではありません。
住人自身にとっても外出 / 帰宅という切り替えの場所であり、気分が良くなるおしゃれな空間であることで自宅でのくつろぎを高めてくれるでしょう。
素敵な玄関ベンチを1つ置くだけでも、グッとおしゃれ度がアップします。
玄関ベンチは、その家の余裕や心のゆとりのようなものを感じさせる上級アイテムであり、目に留まるアクセントになってくれます。
オブジェや植物などをディスプレイして、デコレーションスペースにしてもおしゃれですね。飾り棚よりもハードルが低く、手軽にインテリアアイデアを盛り込むことができます。ベンチの下に間接照明を置いて雰囲気を出すのもいいですね。
エントランスにベンチを取り入れる際には、動線の確保・圧迫感などを考慮したベンチの配置とサイズ選びをしましょう。広い空間がある場合を除いて、壁に寄せて配置すると空間を有効に使えます。
大小様々なサイズ感のベンチがあり、コンパクトなタイプも多くあります。広さが足りない場合は、1人掛けのスツールも検討しながら、置きたいスペースに収まる幅・奥行きのベンチを探してくださいね。
エントランスの利便性を高めるベンチ
私たちは、意外に多くのことを玄関で行っています。靴を脱ぎ履きするだけでなく、上着を脱ぎ着したり、荷物を運び入れたり、郵便物を見たり、宅配便を受け取ったり、訪問対応をしたりと様々です。
ベンチがあれば、座ってゆっくりと靴を脱ぎ履きできて快適ですし、ご高齢であれば安全性も高まります。バッグや買い物袋などをサッと置ける荷物置き場にもなり便利です。
座面の下に収納スペースのあるタイプであれば、散らかりがちな玄関をスッキリさせるのに一役買ってくれるでしょう。普段履きの靴やサンダルをベンチの下に置くことで、エントランスをきれいに見せることもできます。
おしゃれなインテリアなのに、エントランスでこんなに使い道があるなんて優秀ですよね。移動が簡単なので、屋外に持ち出すなど汎用的に使えます。
ウッド製ベンチで実現する多目的なインテリア
ベンチは、機能性に優れ省スペースで、空間の雰囲気を高めてくれる頼れる家具です。「かたちがシンプルで便利」とも言えるベンチだからこそ、ぜひ素材にこだわっていただきたいと思います。
木の風合いや木目の表情を感じられる無垢材などの天然木は、見て触って心地よく、使い続けるほど味が出て愛着が増していく素材です。ウッド製ベンチを、ライフステージ・スタイルに合わせて、多様に使いこなしていくのもまた楽しみですよね。
「少ないもので暮らす」というライフスタイルが多くの人々に受け入れられている今、お部屋のスペースを取らず、多目的に使えるアイテムの注目度は高いです。生活の様々なシーンに有用であり、シンプルで長く使えるウッド製ベンチは、私たちの日常を今より豊かにしてくれるかもしれません。
ご紹介したベンチ活用法を、ご自宅・オフィスのインテリア改善やQOLの向上にお役立てください。スタイリッシュで多機能な家具選びの参考になれば幸いです。
【参考記事】
ベンチ(長椅子)が人気の理由とは
https://www.kagura.co.jp/blog/howtochoose/9942/
玄関にベンチって必要?おしゃれで使いやすい玄関にしよう
https://mitas-company.com/column/4940
あると便利でおしゃれな玄関ベンチの4つの良いところ!
https://kenbo.co.jp/magazine/genkanbenti/
家具のプロが解説!ダイニングベンチのメリット・デメリット
https://www.kagude.com/honten/advice/8754/
ダイニングベンチのメリット・デメリットを知って失敗のない買い物を
https://www.marukinkagu.net/dining-bench/
おしゃれで利便性のある素敵なフットベンチの活用をご提案!
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