シーアイランドコットンのサステナビリティとトレーサビリティ
西印度産シーアイランドコットンの綿花の手配から糸の製造までを手がけるシーアイランドクラブ株式会社(以下、シーアイランドクラブ)は、生産者を守り、環境負荷が少ない持続的な栽培を可能にした「サステナビリティ(持続可能性)」と、生産から消費までを見える化する「トレーサビリティ(追跡可能性)」を実現する取り組みを行なっています。
サステナビリティ(持続可能性)
環境と生産者の健康に配慮した栽培環境
シーアイランドクラブは、労働者の健康に配慮した減農薬栽培を行うとともに、シーアイランドコットンが育つカリブ海諸国のひとつ、ジャマイカの栽培では、現地のNPO(農業開発基金)と連携され、栽培農家に栽培技術の移転・将来の産業化に向けたサポートが行なわれています。
※出典:シーアイランドクラブ株式会社
栽培環境に恵まれたカリブ海の土地でも、自然で育つ農作物は思い通りにいかないこともあり、生活を保つために栽培費用を事前に全額保証し、栽培の途中にかかる費用負担と収穫の不安をなくすことで、安定した計画栽培と持続可能な産業の実現を目指されています。
エコロジカルな生産エネルギー
栽培されたシーアイランドコットンの綿花は、糸にする日本の紡績所に送られます。紡績所は、創業100年以上の歴史がある株式会社近藤紡績所(以下、近藤紡績所)、1カ所に限られ、海島綿専用の稼働ラインが設置されています。
そのラインを稼働させる電力には、水力発電などの再生可能エネルギー由来のものを100%使用し、紡績所のある長野県で作られたCO2排出ゼロのクリーンな電力で、綿作りだけでなく糸作りにも、環境への負荷が少ない物作りを心がけて作られています。
トレーサビリティ(追跡可能性)
限られたところで生産される品質と追跡可能な安全性
綿の手配から糸にするまでを手掛けるシーアイランドクラブは、栽培委託している農家さんから、出来上がったシーアイランドコットンをすべて引き取られているため、市場には出回ることがなく、出所が明確なのです。
近藤紡績所では、海島綿だけに特化された紡績ラインにより、精密さを追求する最新鋭の機械と風合いを重視する古くから使われている機械を組み合わせることによって、理想的な糸作りがされています。
限られた紡績所と専用のラインで作られる綿糸の生産履歴を追うことができ、品質の安全性が保たれています。
商品に付けられる原料証明のタグ
シーアイランドコットンは、素材ブランドとして商標が設定されています。
土地のモチーフである、カリブ海に浮かぶ島が描かれているものです。
シーアイランドコットンの糸を使っている製品には原則、この商標入りのタグが付けられます。また、「原料保証」として、管理されているシリアルナンバーが記載された下げ札もつけられています。
「畑絵から店頭まで」が追跡ができるシーアイランドコットンのこのタオルは、安心してお使いいただくことが出来ます。また、お使いいただくことで栽培農家の生活を守り、栽培し続けられる支援となるため、心にも豊かさを感じていただけるものといえます。
出典