《フリーランス・リモートワーク・SOHO向け》限られた空間の有効利用と、ON/OFFスイッチを促す空間の使い方 ー照明・その他ー
働き方の新しいスタイルとして、SOHO(Small Office Home Officeの略で、自宅など小さなオフィスで働くことやその物件を指す)が定着してきています。
働く場所や時間が自由である一方、十分な執務スペースを確保することや仕事とプライベートのON/OFFが難しくなりがちです。今回は、限りあるスペースを有効に使う方法・仕事のON/OFFを上手に切り替えられる空間の作り方を解説します。
仕事の効率が上がる快適なSOHO空間作りに、ぜひお役立てくださいね。
照明と色彩の選び方
SOHO空間において、作業効率をアップさせ、ON/OFFの切り替えにも役立つ照明と色彩の選び方について解説します。
快適な照明とは?
「昼白色」「昼光色」と呼ばれる白や青白い照明は、強い光で脳を活性化させるため、集中力が必要なワークに向いています。一般的なオフィスで採用されている照明色なので、ワークスペースに取り入れましょう。
「電球色」と呼ばれるオレンジ色の照明は、精神を落ち着かせ脳がリラックスすると言われています。経理や集計など緊張感が必要な事務作業には向きませんが、デザインなど発想力が求められる仕事においては効果的に作用するでしょう。
電球色は、リラックスしたい休憩スペースにもおすすめです。間接照明であれば、よりリラックス感を高められます。
ワークスペースで仕事も休憩もしたい場合は、部屋全体の照明を電球色か温白色(電球色より少し明るい)にし、デスクライトを最も明るい昼光色にすると良いでしょう。
デスクライトを点けたり消したりすることでON/OFFの切り替えができます。調光機能付きの照明も便利ですね。
手元の明るさは安定していたほうが集中できます。
季節や天気によって、窓からの自然光の強さや明るい時間帯が変わるので、日中に照明が必要になる場合も想定しましょう。手軽に手元を明るくできるデスクライトやスポットライトがあると快適です。
色彩の効果とは?
寒色系の色彩には、興奮を静め、精神を落ち着かせる効果があります。暖色系は、気分を高揚させ、活発に活動したくなる色彩です。アースカラーはリラックス効果が期待できます。
そのため、色彩の効果を利用したSOHO空間作りをしましょう。
一般的な事務用途の空間であれば、寒色系の色味を取り入れるのがおすすめです。疲れにくく、集中力を持続させることができます。壁全体を青色にするような使い方ではなく、オフィスチェアやカーテンに採用するようなイメージですね。
短時間に集中してハイパワーを出したい場合は、暖色系をアクセントカラーにすると瞬発力が期待できます。ミーティングを行うような空間に暖色系を配置すると、コミュニケーションを深めることができますよ。
休憩スペースには、アースカラーが適しています。
ウッド調のテーブルやホッとできる色のソファなどを取り入れましょう。スタッフと談笑するような休憩室であれば、黄色などの明るい色味もおすすめです。
仕切りのない空間にちょっとした休憩スペースを作る場合は、床にアースカラーのカーペットを敷くだけでも気分が変わります。執務スペースとは別の色彩にすると気持ちを切り替えやすくなりますよ。
リフレッシュエリアの作り方
短い休憩は生産性を高めます。仕事の合間にリフレッシュできるエリアの作り方についてご紹介します。
リフレッシュエリア作りのポイント
リフレッシュエリアは、ワークスペースとは異なるインテリアテイストにするとON/OFFのスイッチになります。リラックスチェアやソファを置いて、アロマを焚くのも効果的ですよ。
心が和むオブジェや観葉植物を取り入れても良いでしょう。
目を閉じて休めたり、短時間の仮眠ができる場所を作るのもおすすめです。体を預けられるリクライニングソファやハンモックチェアなどを利用して、手軽に適度な休息を取れると作業効率も上がります。
窓を開けて空気を入れ換えたり、外を見たりできるようにするとリラックスに役立ちますよ。
ベランダなど室外に出られるのであれば、思い切って外に休憩スペースを設けるのも良いですね。自然光は、自律神経に作用し、精神を整えてくれます。
レセプションスペースの活用
クライアントワークなどでレセプションスペースを設置する場合は、リラックスエリアとしても活用できます。
レセプションスペースは、お相手をもてなす場所であり、リラックスして会話ができる心地良い空間にする必要があるため、休憩スペースと近い要件の空間になるからです。
窓からの光がしっかり入る明るい場所がベストですが、窓がないお部屋の場合は、自然光に近い照明が全体に当たるように明るさを確保しましょう。天井・壁・床は、白っぽい色にすると明るく開放的に感じられます。
ソファなどは、誰でもゆったり座れるゆとりのあるサイズを選び、動線の確保にも余裕を持ってください。
生花・観葉植物・絵画などで上質で心地良い空間を演出しましょう。
自然素材・植物を取り入れた空間作り
通勤も外出もなく、自然と触れ合う機会が少ないのがSOHOの難点かもしれません。
室内に植物や自然素材を取り入れて、「ここに居たい」と思える心地良い雰囲気を作ってみませんか。ワークスペースが気持ち良い空間であれば、自然と仕事の生産性が上がるものです。
デスクや棚など、木製素材の家具を取り入れるとお部屋の雰囲気が柔らかくなります。木目の美しい無垢材であれば、より自然感を演出してくれるでしょう。床や天井に木材を使う手もありますね。
デスクにちょっとした植物を置くだけでも心が和みます。植物は室内の空気を浄化しますし、見た目も清々しいので大ぶりの観葉植物をさりげなく置くのもおすすめです。
大きい植物は、お部屋のワンポイントとして置いたり、休憩スペースとの仕切りとして活用することもできます。目の疲れを和らげる効果もあるので、ふとした時に視界に入るようにすると良いですね。
休憩スペースに自然素材を取り入れてリラックス感をアップさせるのも効果的です。ラタンやバンブー素材のアイテム・畳・木や石のオブジェなどを取り入れて、仕事場とは違ったムードを演出するとOFF状態に切り替えやすくなります。
まとめ
仕事の生産性を高めるSOHO空間には、省スペースで機能的であること・仕事モードのON/OFFがしやすく快適であることが重要です。
デッドスペースを作らない収納家具を厳選して、整理された仕事場を作りましょう。使いたい物が取り出しやすい位置にきれいに収まっていると、作業に集中できますよ。
ON/OFFの切り替えや快適さアップには、空間の仕切り・照明・インテリアの色彩・リフレッシュエリア・自然を感じさせる工夫を取り入れてみると良いでしょう。
皆様の働き方にマッチしたワークスペース作りを進めてくださいね。
基本編はこちらから
【参考記事】
作業効率UP!!集中力が高まる仕事部屋のレイアウト
https://kagu.koizumi.co.jp/desk-column/3598/
意外と重要! テレワークの照明の選び方。集中力や効率を上げるには
https://www.homes.co.jp/life/cl-kurashi/cm-interior/23303/
オフィスデザインにおける色の効果や種類!配色のポイントと事例も紹介
自然を取り入れ、気分があがるホームオフィスをつくろう
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