ダイニングテーブルで作業をする手の届く範囲

ダイニングテーブルで作業をする手の届く範囲

食事をしたり、作業をしたり、時間によって過ごし方を変えられるダイニングテーブル。以前のコラムでは、食事をするときの必要なスペースについて書かれています。今回は、作業するときにどれくらいの広さがあればいいのか、手の届く範囲とはどれくらいなのか、深堀りしていきます。

 

3つの作業域

人は身体の一部を動かして作業します。その時の動かせる範囲を作業域といい、その方向によって3つの種類があります。

①水平作業域…肘を曲げて楽に動かせる通常作業域。また、手を伸ばして届く最大作業域。
②垂直作業域…腕を上下に動かしたときの作業域。
③立体作業域…①と②を組み合わせた作業域。

テーブルでは、天板に物を置いて座りながら作業することを想定して、①水平作業域をもとに考えていきます。

 

手の届く範囲

一般社団法人 人間生活工学研究センターでは、作業しやすい幅と奥行きについて調査(平成10年度)を行い、日常動作において水平面のどの範囲に指先が届くかを3つの段階に分けて計測しました。一つ目は「無理せずに手が届く範囲(楽)」、二つ目は「少し努力すると手が届く範囲(小努力)」、三つ目は「できるだけ努力して手が届く範囲(大努力)」としたところ、以下のような結果になったそうです。

 

 

図 座位・男性の作業しやすい範囲(適正高さ)

 図 座位・男性の作業しやすい範囲(適正高さ)

図 座位・女性の作業しやすい範囲(適正高さ)

図 座位・女性の作業しやすい範囲(適正高さ)


出典:一般社団法人 人間生活工学研究センター (HQL)作業しやすい幅と奥行き

 

 

各年代の男女を比較してみると、腕を曲げた状態で楽に手を伸ばすと概ね400mmまで届きますが、できるだけ努力して手を伸ばした場合、男性は800mm以上、女性は700mmくらいの距離になります。
また、年をとるにつれて、手を最大限に伸ばす距離は短くなり、若年者は800mm近くまで、70代近くになると600mm程度と、およそ200mm範囲が縮まるということがわかりました。

最近は、パソコンの普及で作業の機械化が進み、400mm以内でできる通常作業域の単純作業が増えてるという所見も別の資料で見られました。

 

奥行きのカスタマイズ

MIMOSA DINING TABLEは奥行きを800mmと850mmのサイズからカスタマイズすることができます。

 

お二人で暮らしていましたら、幅800mmのスクエアに近い大きさでも十分ですが、向かい合って作業をすると、目に見えない暗黙の境界線や視線動き・存在感が気になり、窮屈さを感じてしまいます。そのため、あえて1200mmの大きめのテーブルにして、斜めに向かい合うようにすると緊張感が和らぎます。
また、奥行きが800mmあると、その側にも座るスペースを確保できるので、(やんちゃですが)向かい合う距離を長くし、視線が気にならない距離で広々と作業することも。

 

また、リモートワークでの打ち合わせはテレビ会議が日常になっていますが、家に集まってすることが増えていくとします。4人が集まって議論をし、どんどん会話に花が咲いてくると、全員が身体を前に乗り出していくことがあります。少し近いように感じると、話の熱が一気に冷めたりしてしまうかもしれません。(パーソナルスペースについて、「家具・インテリアにおいて考えたい心理的な距離感 パーソナルスペースについて」のコラムに書かれています)
奥行き850mmにして、一定の距離を保てる少し余裕を持つ大きさにすると、心理的な作用を減らし、気持ちよく会話ができるようになると思います。

なんとなく感覚にある手の届く距離が具体的にわかると、どれくらいのスペースを持つことが心地良いか気づくことができます。
WELL新宿ショールームには、幅1400mm×奥行き800mmのミモザダイニングテーブルが見本としてありますので、よろしければご覧にお立ち寄りください。

 

Yuka.N

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