木の肌触り
WELLで取り扱う、木製材料によるテーブルと椅子。
木部に触れるとさらりと心地が良く、何度も触れたくなってしまうようなすべすべした優しい肌触りとなっています。
この肌触りは、木そのものがもつ特性と、職人の研磨と塗装の作業によって得られる質感です。
研磨
標準で取り扱いのある樹種は、全て広葉樹材となっています。
別の記事(木材の分類と特性について:「無垢材のダイニングテーブル」)でも記していますが、広葉樹の中にも分類があり、樹種によっても持つ特徴が異なります。さらに木取りといって、大きな丸太の中のどの部分を材として使用するかによっても、特性が変わってきます。
その木材の持つ性質に対して適切な研磨ができなかった場合、表面が毛羽立ち、ざらざらとした触感になってしまいます。また、触感だけでなく、割れや亀裂の原因へとつながってしまうこともあるのです。
WELLの提携する、立野木材工芸、平田椅子製作所は共に、長い年月をかけて得た知識や感覚を豊富に持つ職人が、一つ一つ丁寧に加工しています。
(立野木材工芸について:① ② 平田椅子製作所について:① ②)
職人は、樹種や木取り、水分や湿度によっても微妙に変化する、それぞれの木製部材を見極め、どのようにどれくらい研磨するのかを確かめながら、時間をかけて作業を行います。
塗装
塗装においても同じです。
特にウレタン塗装は、ウレタンで木部表面の凹凸を埋めて塗膜を作る仕上げとなります(塗装について:「家具に使用される塗装」)。せっかくの無垢木材ですので、模様や触感、温かさをできるだけ残した表面にするために、薄く均一な塗装を行う必要があります。WELLで扱う家具は、ウレタン仕上げの場合でも、熟練した職人によって直接木材に触れているかのような薄い塗膜に仕上げられ、無垢材の良さを十分に感じることができます。
写真の商品
・MIMOSA DINING TABLE(樹種:ハードメープル )
・TOPO CHAIR(樹種:ハードメープル 張地:ツイル ナイトブルー)
写真のMIMOSA DINING TABLEとTOPO CHAIRは同じ樹種を使用しており、塗装方法が異なります。MIMOSA DINING TABLEはオイル塗装、TOPO CHAIRはウレタン塗装です。感覚に個人差はありますが、使用していてもその違いがあまり気にならないような感触に仕上がります。
オーダーを受けて一つ一つ丁寧に行われる、職人による研磨、塗装。無垢材良さが手仕事によって引き出され、温かく心地よい肌触りが実現しています。