【YouTube】出会い、生まれた経緯とコンセプト<br/>Hirata Gen Collection

2022.02.18

【YouTube】出会い、生まれた経緯とコンセプト
Hirata Gen Collection

WELLでは、これからの時代を生きていく都市生活者に合う家具を提供したいという思いでブランド運営してきた中で、当初から色々な形での取り組みを行なってきた平田椅子製作所が発表した新しいラインアップ「Hirata Gen Collection」のブランドコンセプトに共感し、ショールームでご紹介する事に至りました。

そこで、平田椅子製作所の大坪さん（以下、大坪さん）、studioA27のラース・ヴァイェンさん（Lars Vejen。以下、ラースさん）、石河泰治朗さん（taijiro ishiko。以下、石河さん）。アーツアンドクラフツの吉田、WELLディレクターの村上と、2020年2月のリリースに至るまでのこと、商品のデザインやこだわりについて対談をいたしました。

※ラースさんはオンラインより参加してくださいました。

左）デザイナーの石河さん、右）ラースさん

出会い、生まれた経緯

Hirata Gen Collectionは、平田椅子製作所の社長　平田尚二さんが念願にしていた単独のブランドでもあると大坪さんのお話くださいました。

「今まで他のブランドで海外に進出しているものはありますが、うち単独で何かを出したい、うちを代表するようなブランドを一つ確立したいと会社で考えていました。
そんなときに、石河さん、ラースさんと出会いました。大体3年くらい前になります。
それから、モノづくり、コンセプトの共有やもの自体が出来上がり、数は少ないですが、お互いが満足したファーストコレクションができたと思っています」

平田椅子製作所に声を掛けたのはstudioA27から。
ラースさんも、もっと日本で活動したいということもあり、活動を始めるにあたって、石河さんはいろいろな企業さんにご連絡をしていたそうです。

「私もラースも、お互いクライアントさんやメーカーさんとのネットワークが全然ないなりに、自分たちをもっと知ってもらおうということで、自分たちのポートフォリオや作品を送り、何か一緒にできませんかと声掛けしていたタイミングでした。
平田社長もデザイナーと何か一緒にやりたいと考えていらっしゃり、タイミングがうまく合いました。実際にお会いして、お話して、社長も我々のことを信頼してくだり、我々も椅子専門で技術力もすごくて、ひとつひとつ職人さんが作っている素晴らしいメーカーさんとコラボレーションできる良い機会でしたので、ぜひ一緒にやりましょうと始まりました。」

コンセプトに辿り着いた言葉

デンマーク語の「gene（ジーン：遺伝子）」と日本語の「origin（オリジン：根源）」の二つの言葉が決まっていくまでに、どのようなコンセプトや経緯があったのでしょうか。

「studioA27としてものを作るときは、シンプルで長く続く価値をテーマにして活動をしています。今回の家具コレクションを作るときに、何か根源的なところを考えました。
今、たくさんものが溢れている中で、ターニングポイントとして原点に返るような家具を作れたらいいなというのが、ひとつテーマとして始まりました。

名前は、デンマークと日本のダブルミーニングで何か似ている言葉がないかなと思っていました。たまたま『根源・玄（Gen）』という言葉がデンマークではgeneという遺伝子の意味に近かったこともあり、このブランドネームになりました。」

ラースさんも「名前はデンマーク語、英語、日本語の言葉を調べることから始まりました。個性によっていくつにも意味や形が変わる日本の中で、「Gen」という言葉は綺麗で性格で、シンプルな美しいグラフィック。異なる国の2つの文化、デザイン、コンセプト、アイディアを結ぶのにとても理解しやすい言葉でした。

日本とデンマークをミックスした象徴する言葉にまとまったと思います。未来は過去から繋がってくるような遺伝子的な背景もあります。」とお話されていました。