結婚のお祝いに適した今治タオルのギフト 予算の考え方や喜ばれる組み合わせ

結婚のお祝いに適した今治タオルのギフト 予算の考え方や喜ばれる組み合わせ

結婚祝いの定番、タオルセット。

ここでは、どうして昔から結婚祝いにタオルが使われるのか、定番のセット内容や、ラッピングのマナーなどについてご紹介します。

 

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昔から結婚のお祝いに贈られるタオル

日本でタオル使われ始めたのは、明治時代。
海外から輸入されてきた当初は、高級品のマフラーとして扱われていました。
昭和初期には、浴用タオルやバスタオルなど、現在一般的に使われるタオル製品が作られるようになっています。

 

タオルの歴史について

今治タオルとは 愛媛県今治市のタオルの起こりと技術発展 〜戦前
・今治タオルとは 愛媛県今治市のタオルの発展 戦後〜

 

その後タオル産業は、贈り物としてギフト需要の伸びと共に発展してきました。
特に高度経済成長期〜バブル経済期は、好景気の中で国内需要は伸び続けました。

 

タオルは、繊維を紡いで、糸を織ることで形作られるもの。
人間関係に関する贈り物、特に夫婦の縁を結ぶ結婚のタイミングには、糸から織るタオルは縁起物とされています。
また、食べ物等とは異なり好き嫌いが少なく贈りやすく、何枚あっても嬉しい日用品であることから、喜ばれやすいのも特徴です。

バブル経済崩壊を機に、ギフト需要は一度落ち着きましたが、
近年は、生活の質を見直したい、自宅で過ごす時間を大切にしたいという人が増えており、良質で使い勝手の良いタオルを、自分で選び使用する人が増加しています。
また、そうして実際に使用し、心地良かったものを大切な人へのプレゼントとして選ばれています。出来合いのギフトセットではなく、相手を思ってアソートし、また包装にもこだわりながら贈られる傾向があります。

 

  

色やサイズのセレクトと、定番の組み合わせ

同棲している人もしていない人も、結婚を機にスタートする新生活。
結婚祝いの贈り物では、2人揃って新しく使い始められるペアセットなど、新生活を意識したセレクトが好まれます。

 

サイズ・種類

毎日使う使用頻度の高いものとして、お風呂上がりに使用するバスタオル、フェイスタオルが多く選ばれます。

また、価格帯が素材や加工によって広いのもタオルの特徴です。予算や関係性によって内容を決定し、組み合わせるのが一般的です。専門店でも、関係性や予算から相談し、セレクトをお手伝いいただけます。

 

・バスタオル2枚+フェイスタオル2枚

毎日使う実用性の高いタオルを各2枚ずつ、2人分として組み合わせるもの。
関係性の深い2人に。ボリュームも出るので、しっかりとした贈り物になります。

 

・バスタオル2枚
・フェイスタオル2枚

バスタオル2枚、もしくはフェイスタオル2枚のアソート。2人に同じものを渡せるので、結婚祝いにぴったりです。
フェイスタオルのセットは、価格や嵩が抑えられます。贈られる側も気兼ねなく受け取ることができたり、外出先でのやり取りの場合に嵩張りにくいのも良い点です。婚約段階を祝うようなカジュアルな贈り物にも最適です。

 

・バスタオル1枚+フェイスタオル1枚

異なるサイズを1枚ずつ。
小柄な女性や、髪の短い男性は、吸水力が高い上質なタオルの場合、お風呂後にフェイスタオルを使用する人も。それぞれの使い方に任せて、大きさ違いを贈る方法です。

また、結婚祝いといえども、どちらか一方にのみ贈りたい場合にも最適です。
特に近年は形式にとらわれず、贈りたい人に、贈りたいものを渡す、というスタイルが広がっています。例えば、仲の良い友人が結婚してお祝いをしたいけれど、お相手には会ったことがない。友人に送ることができれば、それで十分。そのような時には、その友人に向けて1セットを贈るということもあり得ます。

   

タオルは、慶事だけでなく弔事の際にも用いられます。
かつては、弔事に使われたり、粗品に用いられるイメージが浸透していた白色のタオルは、お祝いには避けられていました。
マナーを大切にされる方には、白色は避けるのが無難です。

しかし近年は、上質な繊維と加工の、ベーシックでシンプルな仕上がりの白色タオルが増え、そのイメージは払拭されつつあります。また、ウエディングドレスや白無垢などから連想される白色であるため、結婚のお祝いにも好まれるようになってきています。

  

 

 

適切な包装、喜ばれるラッピング

贈り物をするときの重要なポイントの一つ、包装。
ブランドやお店によって、木箱に入っていたりオリジナルのグラフィックの箱に詰められていたり、様々あります。
クラシックな形式を大事にする場合には、適切な包装が求められます。

  

結婚祝い

のし紙で包み、紅白または金銀10本の水引を結び切りにします。

表書きは「御祝」「寿」など。
挙式の1週間程前までのできるだけ早い時期、良い日を選び午前中に贈ります。

  

披露宴引き出物

のし紙で包み、紅白の水引を結び切りにしてかけ、披露宴当日に渡します。
表書きは「寿」「内祝い」。贈り主は、2人の旧姓を書きます。

 

 

近年は格式ばった贈り方よりも、受け取った人が嬉しい気持ちが大事にされており、贈り方も様々。のし紙の代わりにメッセージカードを添えるなど、カジュアルな贈り方も若い世代を中心に増えてきています。

 

 

アイテムのセレクトやラッピング包装も、何を相手に失礼なく、喜んでくれるかを元に決めるのが一番です。

日用品として何気なく選びがちですが、実は毎日触れて使っているタオル。

ご自身で使用して良かった思えるものをシェアする感覚で、こだわりのタオルを贈るのはいかがでしょうか。

 

 

 

 

参考文献

四国タオル工業組合. 『今治タオル 120周年記念』. 世界文化社, 2015

佐藤可士和・四国タオル工業組合. 『今治タオル 奇跡の復活 起死回生のブランド戦略』. 朝日新聞出版, 2014

今治タオル工業組合. 『タオルソムリエ教本』. 今治タオル工業組合, ヒューマンリソースワーキンググループ, 2018年