今治タオルの特徴 日常使いにも贈り物にも、今治タオルをおすすめする3つの理由
高品質なタオルとして知られる今治タオル。
ギフトにも選ばれやすいタオルですが、中でも今治タオルブランドは多く指名されています。ここでは、どうして今治タオルがおすすめされるか、今治タオルの特徴・魅力と併せて考えていきます。
今治タオルの特徴・魅力
高い吸水性
毎日使うタオルだからこそ、吸水性は最も大事な機能。
高い吸水力は、今治タオル最大の特徴です。
そこには、愛媛県今治市の風土、特に水質と、歴史的な流れの中で編み出された独自性「先晒し」の製法が大きく関わります。
晒し、糊抜き、染色など、タオル生産の多くの工程において水が使用されます。
今治タオル産地の水源は、今治市の中心を走る蒼社川(そうじゃがわ)。蒼社川は、花崗岩山地である高縄山系を源流としており、硬度が低く、金属イオンの含有量が少ないのが特徴です。タオル生産に適した水をたっぷりと使用できることは、吸水性を含め柔らかな肌触りや豊かな風合いを出すのに欠かせない条件です。
また、今治タオルの独自性の一つ「先晒し・先染め」も豊かな吸水性を導きます。
タオル生産の一般的な手順は、糸をタオル状に織り上げてから、晒し、染め上げる「後晒し」の方法です。今治産地は、糸の状態で晒し・染めの後に織り上げる独自の製法「先晒し・先染め」が行われています。
「晒し」には、精練と漂白があります。
特に精練は、糸の綿繊維が持つ疎水性の油脂分、蝋質、ペクチン質などを落とす加工のことで、吸水性を引き出しながら、そのほか不純物や汚れを取り除きます。
上で記した、適した水質を持つ蒼社川の水をたっぷり使いながら「先晒し」をすることで、余分な油分や不純物を糸の段階で落とすため、タオルに仕上がったときに綿糸の柔らかさや白さ、また吸水性も際立ちます。
▼別の記事でもご紹介しています。ぜひご覧ください。
赤ちゃんにも安心して使える安全性
今治タオルブランドでは、繊維・タオルの品質基準を満たすことはもちろんのこと、今治タオルブランド独自の基準も設けています。代表的なものに、吸水性試験があります。「5秒ルール」とも呼ばれ、タオル片を水に浮かべて5秒以内に沈むかどうかを試験するもの。上でも記した今治タオルブランド製品における吸水性は、この試験をクリアしていることからもわかります。
同じく独自に設定された基準の中に、「有機物質・ホルムアルデヒド」が遊離していないかを確認する試験があります。
ホルムアルデヒドは、肌に直接触れるとアレルギー性皮膚炎を引き起こす恐れがある、刺激臭を持つ化学物質です。繊維製品の加工に用いられる成分で、自然界に存在するものの、生物の粘膜を刺激する毒性の物質とされています。
今治タオルブランドでは、この物質の遊離を検査し安全性を確かめた上で販売されているので、小さなお子様がいるご家庭でも安心して使っていただけます。
ご自宅でのご使用も、贈り物でも、安全性は重要なポイントです。
▼品質基準については、こちらにも記載しています
産地復興を目指して高められた信頼のJAPANブランド
日本のタオル産業は大きく発展し栄えてきましたが、海外からの輸入や不況による安価な製品が求められる風潮を受け、特にバブル経済がはじけてからは落ち込んでいました。タオル産地の工業組合も、現在では今治と泉州の2産地のみとなっています。
そこで今治産地では産地復活を目指し、2006年より今治タオルプロジェクトが進められました。
中小企業庁がおこなっている「JAPANブランド育成支援事業」制度活用しながら、「安心・安全・高品質」として、今治タオルの本質的価値を見直し、その魅力の発信が行われ続けています。
今治産地で培われてきた技術力を活かし、今治の風土を活かし、つくられるタオルは、その活動によって認知度や生産量も上昇し、高品質な今治タオルブランドが地位を確立しました。
今治産地の認定された企業で生産され、高い品質基準をクリアしたもののみつけられる、今治タオルのロゴマークタグ。タグの裏には、生産されたメーカーが導かれる番号も記載され、安心・信頼の証です。
▼今治タオルプロジェクトについて
さまざまな人におすすめしたい、今治タオル。
地域が元々持つ風土、そこに生きる人々の技術・努力があるからこその品質です。安心して、ご自宅での使用、周囲の大切な人へのプレゼントにセレクトできるタオルです。