公共空間で馴染みもあるベンチ、 家具としてダイニングで使用する際の利点

公共空間で馴染みもあるベンチ、 家具としてダイニングで使用する際の利点

腰をかけて座るための家具として使用される椅子(椅子の歴史について:   ソファイージーチェア、パーソナルチェア、リクライニングチェアロッキングチェア、事務用回転椅子、スツールスタッキングチェアフォールディングチェア、ギャンギングチェア、座椅子など、用途や形態などによって様々に分類されます。

 

ダイニングで使われる椅子として、ダイニングチェアの他に多くみられるのがベンチ。

靴を脱いで家に上がり、基本的に床座であった日本の暮らしには、家具としてのベンチはあまり馴染みが無いかもしれません。私たちの生活に馴染み深い、公共空間でのベンチを頭に浮かべながら、室内家具としてのベンチの使用について考えてみます。

  

 

  

ダイニングチェアとベンチは、以下のように大まかに定義できます。

 

ダイニングチェア

食事をする際に使う、背もたれのある椅子。座面が高さが420mm前後のものが多い。食事と休息を兼ねたものをリビングダイニングチェアと呼ぶ場合もあり、座面高さは390mm前後のものが多い。

 

ベンチ

日本では一般的に、背もたれのない長椅子のこと。同時に数人が腰掛けられることが特徴的。

 

 

 

ベンチには、駅や公園などの屋外での使用の他に、教会や学校など屋内の公共空間でも使われていた背景があります。

街中のベンチは、気軽に体を休ませることができ、街で過ごす時間を長くするきっかけになります。活動領域の広がりや街での滞在時間の延長は、健康面だけでなく、コミュニケーションの増加や、経済効果など様々な物事に二次的に影響していく大切なツールです。日本では浮浪者やテロへの対策などによって危険なものとして扱われる側面がありますが、世界では様々な効果を持つ、無くてはならないものとして認識されています。

  

このような効果は、室内で使用する家具としても同様に考えられるのではないでしょうか。

背もたれがないベンチはダイニングチェアと比較すると、気軽に腰掛けられるものといえます。カジュアルな使用感によって、気楽に家族が集まるコミュニケーションの場になるかもしれません。

ベンチは、背もたれのあるもの、テーブルとしてや収納の機能を備えたもの、座面が布製で折り畳み可能なもの、持ち運びしやすいものなど、目的や用途によって様々な形をとっています。一時的な荷物置き、ディスプレイ台など、使用者の工夫次第で座る以外の用途にも活かせる家具です。

また、ダイニングにおいてのベンチの使用は、空間を圧迫することなく席数を確保できる優秀なアイテムであるともいえます。

 

 

 

写真

MIMOSA DINING TABLE 樹種:ハードメープル  幅:1400mm 奥行き:800mm

MIMOSA BENCH 樹種:ハードメープル  幅:1200mm

TOPO BENCH side chair・arm chair(樹種:ハードメープル  張地:ツイル ナイトブルー)

 

複数人で使用でき、室内でも様々な用途・効果が見込めるベンチ。大きさやデザインによっても異なりますが、多用途ながらも、空間も圧迫しにくく軽快な使用感を持つ家具です。

 

 

 

参考文献

『インテリアコーディネーター1次試験合格教本第11版下巻』ハウジングエージェンシー出版事業部