【作家インタビュー】
ハンドメイドレザーRHYTHMOS(リュトモス)Vol.7
※ イベントは終了いたしました
4/3(土)〜11(日)にWELLショールーム&オンラインストアで実施予定の【一緒につくるものづくり】ハンドメイドレザー RHYTHMOS(リュトモス)のポップアップイベントに際して、RHYTHMOSさんの工房をWELLディレクター村上雄一がお伺いし、代表の飯伏正一郎さんにものづくりにまつわる様々なことをお聞きしました。
つくり手の想いや技術を知るところから、使う人それぞれのストーリーもさらに豊かに膨らんでいきます。
ものづくりをする工程
村上:
たとえば、お財布とかジップができるまでにどれくらいの工程があるんですか?
飯伏:
素材の革が届くまでには、もちろんたくさんのプロセスがありますが、ここで行われるプロセスだと大きく4つあります。
まず、素材の下処理をします。たとえば、木材ですと厚みを最初に調整するようなところから、サイズを整えるということをすると思うんですけど、革の場合だと、表面と裏面を整えるという下処理をすることが最初のプロセスになります。
その次に裁断するプロセス。革一枚の平面から何個かとります。3つ目が、パーツとして完成させていく仕上げです。次の工程のために、パーツの処理をしていきます。パーツとして完成されたものがストックされて、組み上げていく作業があります。
特に次の4つ目のプロセスが一番重いですね。それぞれに少しずつプロセスが別れていって、パーツとパーツを張り合わせる、整える、穴を空ける、縫う、処理をするのを何度も繰り返します。
なので、だいたい革1枚から始めたらお財布が仕上がるまでは、まる1日で一個くらいの感じだと思います。
実際には、そういう作り方をせず、プロセス毎に分けて集中して行っていますので、1日何個か出来上がりますけど、すべてのプロセスをやるとまる1日かかります。
村上:
特に好きなプロセスはどこですか?
飯伏:
んー。特に、好きなプロセスは縫っている作業かなぁ。縫うか、仕上げの作業ですかね。革の縁を磨いて仕上げていくような、後半の方が好きですね。
昔プラモデルを作っていたときの完成に近づけば近づくほど、すごくわくわくしてくる感じってわかりますか?仕上がっていくにつれて、もうちょっとでできる!ってどんどん高揚していくんですよ。僕は、そういうタイプでした。ちなみに、僕はガンダムの頭を先に作りたいですね。頭を先に作って、最後に頭を装着する瞬間がマックスなんです。
そういう感覚に近いんです。一番最後の画竜点睛じゃないですけど、最後に完成させていく作業が好きですね。
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(次回に続く)